ブログ八重洲店
太刀魚の生態と栄養価
深秋の頃、皆様におかれましては益々ご健勝のことと存じます。さて本日は、太刀魚と言う魚についてご紹介させていただきたいと思います。タチウオは外見に非常に特徴がある魚です。また、泳いでいる姿は非常に美しいものです。そんなタチウオの特徴や名前の由来などについて見ていきましょう。
タチウオの特徴
タチウオは全長が約1メートル程度、体重は3キロほどのものが一般的なサイズです。非常に鋭い歯を持っていて、獰猛さが伺えます。また、体は全体的に平沢指4本ほどの幅と表現されることが多いです。背びれが背中全体にありますが、尾びれと腹びれは持っていません。他の魚と違い、鱗がなく全身がグアニン質と呼ばれるもので覆われているのが特徴的です。海中を泳いでいるときにはキラキラした青みがかった色をしていますが、水揚げされしばらく時間がたつと灰色わかった青色に変色します。このグアニン室と呼ばれるものはかつてセルロイドに練りこまれ筆箱、下敷き、真珠を真似したもの、マニキュアなどに含まれるラメの原料として使われていたそうです。
生息地域としては、世界中の熱帯から温帯にかけて幅広く生息しています。約400メートル程度の水深を好み海底近くで群れをなして生活しているそうです。ごくまれに河口や港に入り込んでくることもあります。
タチウオは6月から10月にかけて産卵を行います。まだ小さいうちは小魚や、カニなどの赤ちゃんなどを捕食して食べているそうです。そして成長していくにつれあの鋭い歯が発達していき、イカやカニ、他の魚を細くして食べるようになります。ただし非常に硬い甲殻類等は一切食べないことがわかっています。
非常に鋭い歯を持っているのでもし太刀魚を扱う際には手袋等の保護具を着用する必要があります。
成魚となったタチウオは日中は海面近くに移動し餌を探します。そして夜になると海底近くに潜り群れをなして生活しているそうです。潮の流れが緩やかな場所ではタチウオの代名詞とも言える立ち泳ぎをすることがあります。この泳ぎ方をする理由として敵から逃げる際に光を反射させ目くらましをするためとの説があります。しかしこの泳ぎ方は潮の流れが緩やかな所に限られますので、潮流が早い場所では見ることができないようです。
名前の由来
タチウオの名前の由来はその姿が太刀に似ているからと言う説が有力です。また他の雪では、先ほどご紹介した立ち泳ぎの姿を見た人が立ちながら泳ぐ魚と言うことで太刀魚と名付けた雪も存在しています。
タチウオの栄養素
タチウオの栄養素に関してですが、他の魚に比べ脂質が多いことが特徴です。太刀魚は脂質が多いため高カロリーな魚に分類されますが、含まれる脂肪酸の30%ほどが一価不飽和脂肪酸のオレイン酸と呼ばれるものです。これはオリーブオイルに含まれているものと同じ成分です。オレイン酸には悪玉コレステロール値を下げ動脈硬化の予防、高血圧の予防、心疾患の予防などに効果があると言われています。その他の栄養素として、ビタミンDが多く含まれています。骨の強度を上げてくれるという効果があります。
今回はタチウオというあまりなじみの薄い魚についてお話させていただきましたがいかがでしたでしょうか。少しでもタチウオについて知っていただけたなら幸いです。もし海に行って幸運にもタチウオが泳いでいる姿を見ることが出来たらとても驚いていただけることでしょう。様々なおもしろい魚は他にもたくさんいますが今回はタチウオのご紹介とさせていただきました。
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