ブログ八重洲店
鰻で夏を乗り切りましょう
連日の猛暑により熱中症の方のニュースが世間をにぎわせています。皆様も体調管理にはお気をつけください。さて本日は、うなぎについてお話しさせていただきます。うなぎは古来より栄養豊富で夏場に食べると夏バテしないと言われてきました。そんなうなぎの特徴や栄養について詳しく見ていきましょう。
うなぎの特徴
うなぎは他の魚とは違い、泳ぎが上手ではありません。蛇のように体を横にくねらせて前に進むため泳ぐ速度も遅いです。うなぎの他にもウツボ、ハモ、穴子などが同様の泳ぎ方をしています。うなぎは一般的に淡水域に生息しているとされていますが実は産卵と孵化を海で行っています。このように海で産卵し、川に登ってくるものを降河回遊と言われています。うなぎの特徴として知っていただきたいのは嗅覚の鋭さです。嗅覚が鋭いと言えば犬ですがその犬に匹敵するほどとされています。
1970年代よりうなぎ減少に歯止めがかかっていません。ピーク時には200トンを超えていた漁獲量が現在に至っては5トンほどまでに落ち込んでいるようです。日本国内での消費の99%以上を占めているのは養殖されているうなぎです。天然物の日本うなぎは絶滅危惧種として認定されてしまいました。
ヨーロッパうなぎについては中国で稚魚を養殖し、日本へ輸出すると言うルートが確立されています。
しかし、これによりヨーロッパうなぎも激減してしまい規制の対象となったそうです。
うなぎの生態は未だ未知の部分が多くあり、その解明のためにも自然を壊さず天然のうなぎが増えていく必要があります。そもそもうなぎが減少してしまった理由としては乱獲、ダムなどの建設による自然破壊、護岸のコンクリート化、エルニーニョ現象などが理由とされています。特に乱獲については日本の責任が大きいと指摘されているそうです。
食材としての特徴
ウナギは主に土用の丑の日や、夏の盛りにスタミナをつけるために食べられることが多いですよね。そんなウナギの旬は実は秋から初冬にかけてという事を知っている方は少ないかもしれません。ウナギは冬眠をするために冬の前にたくさんの栄養を蓄えます。ですからこの時期のウナギが最もおいしいと言われているのです。日本では古くから鰻を食べてきた文化があります。縄文時代の遺跡から鰻の骨が出てきており、この頃にはすでに食用として扱われていたことがわかります。現在においても鰻専門店は多く存在していますよね。
ご自宅で調理される際には皮に臭みが残っていることが多い為、きれいな水に1日から2日つけて泥抜きをした方がよさそうです。これは天然、養殖物にかかわらず行うようにしましょう。
鰻には様々な栄養も含まれています。たんぱく質やビタミンA、ビタミンB1、B2、ビタミンD,Eミネラルなどが豊富に含まれています。
これらの栄養素の働きにより、ウナギは体に良い食材と言われています。有名な夏バテ防止や疲労回復の効果以外にも脳卒中の予防や骨を丈夫にしてくれる働き、高血圧の予防、などが期待できます。
特にビタミンAが豊富に含まれていることが特徴的です。
本日はウナギについてお話させていただきましたがいかがでしたでしょうか。あの柔らかい食感の身に濃厚なたれをかけて食べる蒲焼きは格別ですよね。栄養も豊富なウナギは究極の美容食との名前も持つほど健康や美容にも良いとされています。豊富な栄養素を持つウナギを食べて猛暑を乗り切っていきましょう。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。