ブログ八重洲店

2020.1.30

風呂吹きについて

「風呂吹き大根」と言うお料理でおなじみの、「風呂吹き」という言葉。風呂吹き大根とは、大根を茹でる、もしくは蒸したものに、味噌をつけて食べる日本のお料理ですが、なぜこれを「風呂吹き」と呼ぶのか、ご存知でしょうか?

本日は、「風呂吹き」についてお話させていただきたいと思います。

「風呂吹き」の由来について

風呂吹き大根
「風呂吹き」という言葉の由来には諸説あります。そのうちの一つは、冬になると漆が乾きにくくなって困っていた漆器の塗師職人のところへ、ある僧侶が「大根のゆで汁を吹きかけると良い」と教えたところ、効果があったのだそうです。その際に茹でて余った大根を「風呂吹きで使った大根」だと言って配ったことから、風呂吹き大根の由来だと言われています。
もう一つの説によると、昔の伊勢地方では暑い蒸し風呂が好まれていて、そこで垢をとるために身体に息を吹きかけていた様子と、熱々の大根をふうふうと息をかけて冷ましながら食べる様子が似ていることから、「風呂吹き大根」と呼ばれるようになったとも言われています。

風呂吹きと言ったら、真っ先に思い浮かぶのは「風呂吹き大根」だという方が多いと思いますが、その他にもカブの風呂吹きや柿の風呂吹き、トウガンの風呂吹きなどといったお料理もあり、いずれも熱々の状態で食べるものです。

風呂吹き大根の作り方

風呂吹き大根
せっかくですので、風呂吹き大根の作り方もご紹介いたします。

【材料】
・大根:1本
・昆布:10㎝角
・味噌:大さじ4
・砂糖:大さじ6
・酒:大さじ3
・みりん:大さじ1

大根は皮を厚めにむき、2㎝から3㎝幅に切ります。
この時、十文字に隠し包丁を入れると、より味が染み込みやすくなります
鍋に、切った大根と昆布を入れて、火にかけます。
煮立ったら弱火で40分程度じっくりと炊き、竹串がスッと通るぐらいになったら火を止めます。
みそだれは、味噌と砂糖、酒、みりんを鍋に入れて混ぜ合わせ、弱火~中火にかけて、3分ほど煮詰めます。
この時、なべ底が焦げないように注意しましょう。
お皿に大根を盛り付け、みそだれをたっぷりとかけたら完成です。

今回は、「風呂吹き」という言葉についてお話させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?様々な説があり、どの説が有力であるのかも定かではありませんが、どれも興味深いものです。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。

ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。

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