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聖護院蕪(しょうごいんかぶら)について

煮物や漬物、お味噌汁の具にしてもおいしいカブですが、直径なんと15㎝ほどの大きなカブをご存知でしょうか?これは、聖護院蕪(しょうごいんかぶら)と言い、京都の伝統的な野菜の一つとして数えられています。

本日は、聖護院蕪(しょうごいんかぶら)についてお話させていただきます。

聖護院蕪(しょうごいんかぶら)とは

聖護院蕪(しょうごいんかぶら)
聖護院蕪(しょうごいんかぶら)は、千枚漬けに使用されている京都が原産のカブの一種です。一般的なカブよりも大きく、その大きさは直径15㎝にもなり、重さはなんと大きいもので4㎏~5㎏にもなり、葉の大きさは60㎝にもなります。

京都が原産とされている聖護院蕪は、江戸時代の中期に左京区聖護院の農家が近江かぶの種を植えたことが始まりだとされています。そしてその後に改良されたものが、現在では京の伝統野菜の一つである聖護院蕪だと言うわけです。

食材としての聖護院蕪

千枚漬け
聖護院蕪は、千枚漬けに使用されていることが有名ですが、他にも煮物やサラダ、北陸地方では「かぶら寿司」にも使用されています。聖護院蕪は肉質が柔らかいのが特徴ですので、煮物に使用する際には煮崩れに注意しましょう。

また、捨ててしまいがちな葉の部分には栄養素が豊富に含まれていますので、上手に利用したいですね。サッと茹でてお浸しにしたり、みそ汁の具などにすると、美味しくいただくことができます。

スーパーなどで購入して自宅で保存する際は、葉の部分と根の部分を切って別々に保存しましょう。なぜなら、そのままの状態で保存しておくと葉の部分に栄養素や水分が吸い取られて、根の部分の質が落ちてしまうからです。それぞれ乾燥させないために、密閉できる容器に入れて冷蔵庫で保存し、葉の部分は2日で、根の部分は4日~5日ぐらいで使いましょう。

聖護院蕪の栄養素

根の白い部分には、ビタミン類と消化酵素であるアミラーゼが含まれています。消化酵素としての働きをするアミラーゼは、胃もたれや胸やけを解消したり、整腸効果も期待できる栄養素です。

そして、先ほど触れたようにカブは根の部分よりも葉の部分の方が栄養素が多く、具体的には、β-タカロテンを始め、ビタミンcやカルシウム、カリウムが含まれています。β-タカロテンは、体内でビタミンAに変換することで知られていますが、その働きは抗発ガン作用や免疫賦活作用に加えて、髪や皮膚を健康に保ったり視力や粘膜を維持するなどといった働きがあります。ビタミンcは、美容に良いというイメージがあるかと思いますが、その他には風邪の予防にも効果的だと言われています。そして、ミネラルであるカルシウムはみなさんご存知の通り骨や歯を丈夫にしたり、精神を安定させる効果がありますよね。カリウムには、体内の余分な塩分を排出してむくみの予防、改善効果が期待できます。

聖護院蕪は、主に京都やその周辺で栽培されていますので、日常的に手に入れることは難しいかもしれませんが、もし手にする機会があったら、その大きさや柔らかい肉質、風味を存分に楽しんでみてはいかがでしょうか。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。
是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。

皆様のご来店心よりお待ちしております。

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