ブログ八重洲店

2020.3.27

秋田の郷土食、いぶりがっこ

「いぶりがっこ」とは漬物として使用する野菜(主に大根)が凍ってしまうのを防ぐために、囲炉裏の上に吊るし薫製にして、米糠と塩などで漬けた秋田県の伝統的な漬物です。たくあんとはまた違った風味が感じられ、独特な香りと香ばしさが特徴的です。
本日は、秋田の郷土食「いぶりがっこ」についてお話しさせていただきたいと思います。

いぶりがっこ

いぶりがっこについて
秋田県では昔から親しまれてきた「いぶりがっこ」ですが、当初、大根を干すにはある程度天日干しをして水分を抜く必要がありますが、秋田県は降雪の時期が早く充分に干す事ができないため、室内に吊るして囲炉裏の熱と煙で干したのが始まりと言われています。秋田では漬物のことを「がっこ」と呼ばれることから名が付きました。
「いぶりがっこ」の製法は、大根を紐で編んで屋内に吊り下げ、楢(ナラ)や桜の木などの薪を燃やして約4〜5日燻製乾燥させ、塩や唐辛子、米糠で2〜3ヶ月漬け込んで出来ています。

現代では囲炉裏を有する家庭が減少し、また作り手が減っていることから各家庭で作ることが難しくなっていますが、薫製設備を持っている漬物屋から製造されるものを特産品として販売され今でも愛されています。
楢の木や桜の木で燻りあげられた「いぶりがっこ」は独特な香りと香ばしさが特徴で、パリパリとした食感があり、ご飯はもちろん日本酒やワインともよく合います。

いぶりがっこの起源

いぶりがっこの起源
「いぶりがっこ」の歴史は古く山々に囲まれた地、雄勝野(おがちの)で室町時代からあったと伝えられています。昭和30年代に薪ストーブが普及するまでは各々の家庭でよく造られていました。寒い冬場の常備食として人々の健康を支えていた「いぶりがっこ」は、お酒のおつまみやお茶うけの場に欠かせないもので、冬から春にかけて日常の食べ物として親しまれていたのです。
1983年に株式会社雄勝野きたむらにより商標登録され、発売されてからは特に都会で生活されている方々に人気を得て、秋田の漬物として周知されるようになりました。
どこか懐かしく思わせる素朴で自然な味わいは、秋田の風土を感じられる逸品であり、長年の時を経てもなお造り継がれています。
ご機会があれば是非、秋田の郷土食「いぶりがっこ」を味わってみてはいかがでしょうか。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。

ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。

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