ブログ八重洲店
秋の味覚、柿
皆さま、秋の味覚の果物といえば、ぶどう、りんご、柿、いちじく、梨、みかん…何を思い浮かべるでしょう?
日本で古くから食べられていた秋の果物の代表的な果物といえば、柿ではないでしょうか。
日本での柿の歴史は古く、柿は弥生時代にはすでに食べられていたといわれます。
本日は、柿についてお話をさせていただきます。
柿の健康効果
「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざがあります。
柿が赤くなる秋は天候がよいので、体調を崩す人は少なく、医者は商売にならずに青ざめるという意味です。
日本では昔から重要な栄養補給源とされていた「柿の健康効果」とはどんなものか見てみましょう。
【風邪の予防や免疫力アップ、美肌の育成・維持】
柿は、果物の中でトップクラスのビタミンCの含有量があります。
甘柿は可食部100gあたり70mgあるので、1つ食べるだけでビタミンCの1日の摂取基準量を満たすことができます。
【老化防止】
柿には、クリプトキサンチンやリコピンなどのカロテノイドも含まれています。
これらは老化防止などに効果が期待できます。
【二日酔い防止】
柿に含まれているタンニンの一種には、アルコールの有害な作用を抑える作用が期待でき、柿は二日酔いの予防や緩和にも役立ちます。
【ガン予防】
柿には、100gあたり、420μgのβ-カロテンが含まれており、体内で体内で増えた活性酸素から体を守る抗酸化作用があります。
さらに、タンニンには抗酸化作用もあるので、がんなどの抑制効果も期待できます。
10月26日は柿の日
「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」。
これは明治時代に正岡子規が詠んだ俳句です。
1895(明治28)年10月26日、旅先の奈良で「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」を詠んだといわれます。
この俳句にちなみ、全国果樹研究連合会カキ部会が10月26日は「柿の日」に定めたそうです。
「渋柿やあら壁つゞく奈良の町」
「奈良の宿 御所柿くへば 鹿が鳴く」
「柿落ちて犬吠ゆる奈良の横町かな」
「渋柿や落ちて踏まるゝ石の上」
「渋柿やあら壁つゞく奈良の町」
いずれも同じ奈良で詠んだ句が残っています。
子規は、無類の柿好きで一度に7〜8個も食べていたそうです。
また、34歳で結核で夭折した子規は晩年残した言葉に
「我死にし後は柿喰ヒの俳句好みしと伝ふべし」
(私が死んだら、柿食いの俳句好きと言ってほしい)
という言葉が残っているほど、柿が大好きだったようです。
旬の柿を召し上がる際には、俳句を詠んでみるのもいいかもしれませんね。
当店では、秋の味覚を多数扱った献立をご用意しております。
是非、秋の味覚を味わいたいと思いましたら当店へお越し下さいませ。
スタッフ一同でお待ちしております。