ブログ八重洲店

2019.2.25

留椀とは

「留椀」とは、会席料理などの最後に、ご飯ものと一緒にいただく汁もののことで、みそ汁やすまし汁であることが一般的です。しかし、なぜお食事の最後に出てくる汁ものが「留椀」と呼ばれているのか、みなさんご存知でしょうか?

本日は、「留椀」についてお話させていただきます。

留椀について

留椀
「留椀」は、「止め椀」とも呼ばれ、会席料理の終盤にご飯と香の物と一緒に出されるみそ汁やすまし汁を意味します。
先吸いがすまし汁である場合には、留椀では味噌仕立てや酒かす仕立てのものなど、先吸いと留椀では内容を違うものにして提供されることが多く、逆に、先吸いが味噌仕立てや酒かす仕立てであった場合には、留椀はすまし汁だという場合もあります。

この留椀には、「お料理は全部出て、この後はデザートしかありません」ということを意味し、「最後のお料理」ということになります。

会席料理のルールとマナー

会席料理
ご存知の通り、会席料理では「先附・前菜」、「吸い物・椀」、「刺身・造り」、「焼物」、「揚物」、「煮物」、「蒸し物」、「酢の物・和え物」そして、「ご飯・止め椀・香の物」というように、順番にお料理が一品ずつ出て来て、最後に水菓子が出てきて終了というのが特徴ですよね。

会席料理をいただく時には、いくつかのマナーがあります。
具体的に、もしご飯をおかわりしたい場合には、お茶碗のご飯を全て食べきってから「おかわりお願いします」というのは実はマナー違反となります。では、どうすればいいのかというと、ご飯をおかわりしたい場合には、ご飯を全部食べ切らずに茶碗に一口分だけご飯を残し、膳の上に置いておきます。すると、これが「おかわり」という合図になりますので、仲居さんがご飯をよそってくれるのです。
ご飯を全部食べて茶碗を空にして膳の上にお置いておくのは、「お茶をください」という意味の合図となりますので、仲居さんに誤解されないためには、茶碗に蓋をしておくことが正しいマナーだとされています。

ご飯・止め椀・香の物が出てきたら、みなさん何から手を付けていただきますか?これにも会席料理のマナーがあり、まずは汁物である「留椀」に手を付けて、それからご飯を一口いただくのが正しい順番だとされているのです。その後は、香の物に手を付けながら、一口ずつ自由にいただいて大丈夫です。

また、よくありがちな「ご飯の上に香の物をのせる」という食べ方も、実は会席料理のマナー違反だとされているのです。家庭で日常的にそうされている方も多いかと思いますが、会席料理では、「ご飯はご飯のまま、おかずや香の物で汚さない」というのがマナーですので、左手で茶碗を持ったままおかずや香の物に箸をのばすのではなく、茶碗は逐一テーブルに置いてから、ゆっくりといただきましょう。

会席料理に離れていても、最後に出てくる「ご飯・止め椀・香の物」にまでこういった細かいマナーに気を配っている方は多くないかもしれません。しかし、一度覚えればすぐに見につくものですので、次回会席料理をいただく際には意識してみてはいかがでしょうか。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。

 

皆様のご来店心よりお待ちしております。

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