ブログ八重洲店

2019.12.3

干し柿について

干し柿とは、みなさまもご存知の通り柿を乾燥させた、いわゆるドライフルーツの一つです。濃厚な甘みが特徴的な干し柿ですが、実は干し柿に使用される柿はそのままでは食べることができない渋柿なのですが、干して乾燥させることによって渋みがなくなり、砂糖の約1.5倍の甘さとも言われる強い甘みを感じられるようになるのです。

本日は、「干し柿」についてお話させていただきたいと思います。

干し柿の強い甘みの理由

干し柿
強い甘みを持つ干し柿は、冒頭でご紹介したように、そのままでは食べることのできない渋柿が使用されています。渋柿が苦いのは、柿に含まれているタンニンという苦み成分によるものです。タンニン自体が悪いものではなく、二日酔いや高血圧に効果があるともされている成分なのですが、口の中で溶けることによって、苦味を感じてしまいます。
ところが、そんな渋柿を干して乾燥させることによって、タンニンという苦み成分が可溶性から不溶性に変わるため、甘くなるのです。

干し柿の生産地

干し柿
冬の風物詩とも言える干し柿は、日本全国で作られていますが、その中でも特に高い生産量を誇るのが、長野県と福島県です。長野県では市田柿という品種が、福島県では甲州百目と堂上蜂屋という品種が主に使用されています。
長野県と福島県の他の地域では、和歌山県や山形県、奈良県などを中心に栽培されている平核無(ひらたねなし)という品種も、干し柿に使用される品種として有名です。

さらに、干し柿を生産してるのは、日本だけではありません。実は、干し柿の生産量が世界で最も多いのは中国で、その次が韓国、スペインと続き、意外にも日本での干し柿の生産量は世界4位なのです。アジアはもちろん、南米やヨーロッパにまで浸透している干し柿は、昔の人々の知恵の結晶とも言えます。現代では当たり前に流通している砂糖が、昔は貴重であったため、当時の人々は渋柿を干すことによって、甘いものを味わっていたのです。

干し柿の作り方は、地庭先に吊るしたりかごで干したりと、地域によって様々です。

干すことによって水分が抜けるため、干す前には多く含まれていたビタミンCは減少してしまいますが、その代わりにカロテンやビタミンAは干し柿の方が多くなります。血行が良くなったり、胃腸が丈夫になるとも言われている干し柿は、冬のおやつにもぴったりですね。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。

ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。

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