ブログ八重洲店
大徳寺麩のご紹介
夏の暮れを迎え、秋が待ち遠しく思えるこの頃ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。本日は大徳寺麩についてお話しさせていただきたいと思います。大徳寺麩について皆様はどれほど知っていらっしゃるでしょうか。その作り方や特徴、歴史についても詳しく見ていきましょう。
大徳寺麩とは
大徳寺麩には他の呼び方もあります。対馬麩や利久麩とも呼ばれており、京生麩と同じ料理に使われる生麩の1つです。精進料理にも使われる酢の物や和え物、椀料理などに使われるそうです。
そもそも、麩とはどのようなものなのでしょうか。麩は、グルテンと言う成分を主に使った加工食品です。そのグルテンとは水で練った小麦粉に含まれるタンパク質の一つのことを指します。父の歴史は古く、室町時代初期に食べられだしたと言われています。今の中国から渡ってきた禅僧により作られたことにより復旧したと言われ、当時の日本はタンパク質が不足している食生活をしていたそうなので一気に普及したようです。
麩には様々な種類があり、原料をそのまま茹でただけのものを生麩といい、焼いたものを焼き麩、油で揚げたものを揚げ麩、煮た後に乾燥させたものを乾燥麩と呼びそれぞれが異なる特徴を持っています。主に汁物や煮物、和え物などに使われることが多いですよね。すき焼きなどにも入れられることがあり沖縄では炒め物の材料として一般的だそうです。また、ラーメンの具としても用いられることがあり、東北地方や北海道などで食べることができるようです。京都においては精進料理に欠かせない食材として使われ続けています。
麩は料理以外にも麩菓子などとしても使われています。一度は食べたことがあるのではないでしょうか。
人が食べる以外にも使い道があります。それは釣りの餌です。コイやヘラブナをする際に用いられることが多いそうです。
麩の作り方
ここで、麩の作り方についてもお話しさせていただきたいと思います。
まず、小麦粉を食塩水を加えたのちによく練りこみます。これが生地になり、粘りが出てきたら布でできた袋に入れ水の中でよく揉みます。
これによりデンプンが水中に流れ出ていきます。そして残ったグルテンを蒸すことで生麩が出来上がるというわけです。この生麩を油であげることでできるものが揚げ麩ですね。
生麩を煮たのちに形を整え、乾燥させると乾燥麩の出来上がりです。
焼麩は抽出したグルテンに小麦粉、ベーキングパウダー、もち米粉を加えた後に練ったあと焼いたもののことを指します。
大徳寺麩を使った料理
大徳寺麩を使った料理といえば和え物が多いかと思います。作り方を簡単にご紹介していきたいと思います。まず材料は大根、きゅうり、人参、きくらげ、大徳寺麩、ちょうみりょうです。はじめに野菜類を細切りにしましょう。細切りにしたら塩を振り、しんなりさせておきます。
続いてキクラゲを水で戻し、だしと一緒に煮ておきます。メインの大徳寺麩を細切りにした後、今まで準備した材料と混ぜ合わせておきましょう。合わせ調味料を加えれば完成です。
お好みで胡椒などを入れてみても良いかもしれませんね。
今回は大徳寺麩についてお話しさせていただきましたがいかがでしたでしょうか。精進料理ではかなり使われる頻度の高い食材ですが一般家庭ではそれほど多くはないかもしれませんね。しかし、ヘルシーな食材でもあり味噌汁の具材としては最適なので是非みなさまお召し上がりになられてみてはいかがでしょうか。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。
ぜひ一度、当店自慢の料理をお召し上がりになってみてはいかがでしょうか。