ブログ八重洲店

2017.8.18

夏にぴったり瓜色々

暦の上ではもう秋ですが、まだまだ暑い日が続いております今日この頃、

皆様体調など崩されておりませんでしょうか。

本日は今が旬というだけでなく、夏バテ予防にも高い効果を持つ「瓜」についてお話させていただこうかと思います。

瓜といっても多種多様あり、今回はその中からいくつかをピックアップしてお話しようと思います。

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まずは胡瓜です。

だれもがご存知のこの胡瓜、瓜科なんです。
この胡瓜、本来インド北部ヒマラヤ山麓原産で、この胡瓜の「胡」という字はシルクロードを渡ってきたことを意味しているのです。(中国からみた西方ともいうようです)
そちらから伝わった瓜なので「胡瓜」という字になったそうです。
この胡瓜、全体の90%以上が水分で、栄養素の含有量は少ないですが、加熱せず生食が多いため栄養素を損なうことなく取れることが魅力です。
また、汗とともに失うカリウムも取れるので夏バテ防止にも適していますし、水分がほとんどですので当然身体を冷やす作用もあります。
サラダや酢の物、お漬物など食べ方も様々ありますし、この時期大活躍な食材の一つですね。

 

鮮度の良い胡瓜の見分け方

・表面を覆うトゲのようないぼがしっかりとあるか
・表面に白い物質(ブルーム)がついているか

 

以上2点が最も主な胡瓜の鮮度を見分ける特徴ですが、近年ではとげがない品種や白い物質が農薬と間違われるといった理由でブルームレス胡瓜がでたりしていますので少し分りにくくなってしまっています。

 

 

 

続きまして、白瓜です。

こちらは早い物ですと春先から出始めるのですが、旬は梅雨時期から初夏となっており、熟すと表面が白くなることから白瓜と呼ばれるようになったようです。
主な食べ方としては、最もポピュラーな物がお漬物で、浅漬け、味噌漬け、焼酎漬けなど様々な種類のお漬物があります。
後は螺旋状に剥いた物を干した「雷干し」は古き良き時代を思わせ、有名ですね。
当店でも雷干しや朝漬けにした物を酢の物とし提供いたしております。

 

この白瓜ですが、栄養素としては食物繊維やカルシウムやカリウム、高血圧予防、むくみ解消など生活習慣病の予防に効果があります。
夏バテ予防とは少し違いますが、この時期ピッタリの身体に良い食材となっております。

 

鮮度の見分け方としましては
・表面に艶があり、薄緑色の物、白くなっている部分がない物
・手に持った時にしっかりと重みを感じ、大きすぎず、ちょうどいい大きさの物
となっております。

 

 

 

さて、お次は冬瓜です。

こちらは当然この夏の時期が旬の食材なのですが、冷暗所でしっかりと保存すれば冬まで持つといったことから冬瓜と言われるようになったといわれております。

 

こちらの冬瓜も上記で述べた胡瓜と同じく水分が95%以上を占めている食材で、とても低カロリーでダイエットにも向いています。
むくみとりにも効果があり、ビタミンCも豊富ですので風邪などの予防にも効果があります。

 

主な食べ方としましては、
冬瓜そのものには味はあまりないため、皮を剥き下茹でしてからしっかり肉や魚の出汁を効かせた地で味を含ませて煮物などにしたりします。

鮮度の見分け方といたしましては、
・表面に傷がなく、鮮やかな緑色をしていて、持った時にしっかりと重い物を選びましょう。

 

 

 

最後にメロン、西瓜です。

皆さまご存知のこのメロンと西瓜、両方とも瓜科の果実的野菜なのです。
メロンの漢字、ご存知でしょうか?
「甜瓜」(てんか)と読みます。
漢字で書くと両方とも瓜の仲間だということがわかりますよね。

 

この西瓜とメロン、世界の生産高でみてみると両方とも一位は圧倒的な数字で中国なのです。
日本は20位台といったところです。
実際自分が中国にいった時にも現地の西瓜をみたのですが、それだけ大量に生産しているだけあってか非常に安かったです。

 

ではなぜ安い物を大量に作っている国があるのにあまり日本で他国の西瓜やメロンをみないのか?
一部の例外はもちろんありますが、そこはやはり日本の農家の方がたの努力のたまものだと思います。
素晴らしいクオリティの商品を低価格で販売していると思います。
実際にどこの国の物かまでは言いませんが、食べ比べたのでわかります。
たとえ値段が1.5倍ほど違っても、その価値は十分あると思います。

 

 

やはりこういった事からも思うのですが、現在様々な食材等あり、それが簡単に購入できる時代になっておりますが、我々和食の料理人は日本の伝統などを後世に伝えるということも大事な仕事の一つだと思いますので、新しいより良い食材を見つけることも大事ですが、古き良き物を見つめ直すことも大切なのだなとこういった物を書いていて思います。

 

 

 

少し話がそれてしまいましたが、暦の上ではもう秋ですが、まだまだ暑い日が続いております故、当店でもこのような食材と共に皆さまに少しでも活力を提供できればと考えております。
それでは今月も、スタッフ一同心より皆さまのご来店をお待ちしております。

 

 

瓢喜 八重洲店  料理長 大宅 康平

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