ブログ八重洲店
今が旬、若鮎
厳しい暑さが続いていますね。皆様体調を崩してはいらっしゃいませんか?さて本日は鮎についてお話させていただきたいと思います。鮎と言えば川魚の代表と言っても良いほど広く知られている魚ですよね。そんな鮎の特徴や名前の由来などについてお話させていただきたいと思います。
鮎の名前
鮎と言う名前が付いたのには様々な説があります。鮎の語源として有力なものは秋に産卵期を迎える際、川を下ることをアユルと表現することから由来することや神様のお供えする食べ物であることから饗(あえ)に由来するものがあります。漢字については鮎が一定の縄張りを独占する(占める)ところからつけられた字であるというものなどの説あります。鮎と言う漢字は奈良時代頃より使われておりましたが当時の意味はナマズのことを指していました。季語としても使われることが多く夏を示しています。春の季語には岩鮎、秋は落ち鮎、冬は氷魚などが使われますね。
若鮎と落ち鮎
若鮎が新緑の頃に清流の中を泳いでいる姿は非常に美しさがあり、まさに夏の使者ともいえる姿が印象的です。若鮎は夏が旬と言われており、特に6月から7月が一番おいしい時期です。川の上流まで登ってくる頃には体長が12センチから15センチほどに成長しています。苔をたくさん食べた鮎は香魚と呼ばれ、瓜の香りがする魚として重宝されます。
この頃の若鮎は脂ものっているので鮎の独特の風味を最大限楽しむことができるはずです。
若鮎の食べ方ですが、やはりシンプルに塩焼きが一番オススメでしょうか。鮎自体のうまみや風味を損なうことなくダイレクトに味わうことができるからです。また、せごしもおすすめです。せごしは大きめの鮎を新鮮な状態のまま内臓の身を取り出し、生のまま食べる食べ方です。それほどメジャーな食べ方ではありませんが鮎のおいしさを感じることができる食べ方に違いありません。
成長した鮎は夏が終わると産卵をするために川を下っていきます。この時期に採れる鮎のことを子持ち鮎と言います。
さらに川を下ってきた鮎を落ち鮎と呼び、若鮎とはまた違った味わいがあります。若鮎よりは旬の時期が過ぎているため味は落ちていると言われていますが、落ち鮎の味の方が好みであるという方も少なくありません。
子持ち鮎は塩焼きがおすすめです。若鮎よりは味は落ちてしまいますが独特の風味が病みつきになるかもしれません。落ち鮎に関しては、焼かずに甘露煮や煮びたしがおすすめの食べ方です。落ち鮎になると風味がだいぶ落ちてしまっていますから塩焼きには向かず、煮物が良いようですね。
鮎の栄養
鮎は自然の恵みを受けて育つため、多くの栄養素が含まれています。まずミネラルやカルシウムが多く含まれています。イワシの3倍ほどの数値とも言われていますね。また、たんぱく質も多く含まれています。これは一日に必要な量の四分の一がとれるほどです。
実は鮎は天然ものよりも養殖物の方が栄養価が高いそうです。技術の進歩により適度な脂質、ビタミンA、ビタミンB12などがバランスよく含まれているそうです。ビタミンB1も含まれていますから貧血予防改善、血液サラサラ効果、動脈硬化の予防、疲労回復、免疫力向上、感染症の予防などに効果が期待できそうですね。
意外と鮎が栄養豊富な魚という事は知られていないようですがこの機会にぜひ知識を深めていただき、美味しい若鮎や味のある落ち鮎をお召し上がりになってみてはいかがでしょうか。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。