ブログ八重洲店
京野菜の一つ、九条ネギ
厳しい寒さが続いていますが、皆様におかれましては益々ご活躍のことと存じます。さて本日は、九条ネギについてお話と思います。九条ネギと言えば京野菜として関西を中心に非常に多く消費されている野菜です。それではその特徴や栄養について詳しく見ていきましょう。
九条ネギについて
九条ネギは日本の青ネギの1種として昔から人々に親しまれてきた野菜です。もともとは難波に自生していたネギと言われ、その後京都に伝わり、品種改良が行われ京野菜として伝統的に生産され続けてきました。
関西に置いてネギと言うと九条ネギを含めた青ネギのことを指す場合が多いです。主な生産地が京都市の苦九条地区であったことから九条ネギと言う名前がついたそうですね。現在でも京都の山城や淀、京丹後市などで盛んに生産されています。
元々の消費が多かった上に昨今のラーメンブームも影響してか作付け面積は増えてきているそうです。
九条ネギには2種類あり、細ネギと太ネギで区別しています。浅黄種と呼ばれている細ネギは淡い緑色をしていて全体的に細く根っこから葉っぱまでの分蘖が短いことが特徴的です。暑さに強く、夏から秋にかけて出荷が多くなります。
黒種と呼ばれる太ネギは長さが1メートルほどにまで成長し、葉っぱは濃い緑色をしています。根っこから葉っぱまでの間が長く、寒さに強いと行った特徴があるようです。一年を通して栽培されていて一般的に流通している数も多いのがこちらになります。
九条ネギの歴史は古く、平安遷都がおこる以前に伏見稲荷が建立されたと同時期に浪速より移植されたそうです。その後、京都で栽培が盛んになり、九条地区の名産品となったそうですね。
こんな逸話もあります。
弘法大師が大きな蛇に追いかけられた際ネギ畑に身を隠して難を逃れたそうです。この言い伝えにより東寺の縁日の日、21日はネギ畑には入ってはいけないと行った習わしがあるようです。そして、ネギをその日に食べると不幸が起きるとも言われています。
九条ネギの栄養
九条ネギは非常に甘味のあるネギです。どのような料理にも合う野菜として人気です。また、美味しさだけではなく栄養面においても素晴らしい効果があります。
ちなみに、一般的なネギはツンとした絡みが特徴的ですよね。好きな人もいれば苦手な方もいるかと思います。あの辛味の正体はアリシンという成分によるものなんです。ネギの白い部分に含まれていて血行を良くしたり、血液をサラサラにしてくれます。体を温めてくれる効果も期待できますので冬の鍋には欠かせない食材となっているのも納得です。
ネギの青い部分にはビタミンA、B1、C、カロチンなどが含まれており、風邪予防や疲労回復といった効果が期待できます。食物繊維も多く含まれているので腸内環境の改善にも一役買ってくれるはずです。
九条ネギを使った料理
それでは九条ネギを使った料理例をご紹介していきます。今回は豚肉と九条ネギのレモン炒めです。
まず豚肉は一口大に切っておき、ネギは緑の部分を4センチ〜5センチほどにざく切りしておきましょう。
白い部分は見た目を良くするためにもななめ切りです。温めたフライパンにオリーブオイルを引きます。ニンニクをスライスし、投入します。これは香りを出すためですね。豚肉を入れ炒めます。火が通ったらレモン汁を入れネギも入れます。よく混ぜ合わせフライパンの外周に薄口醤油を回し入れます。
あとは盛り付けて完成です。あまりネギに火を通してしまうと食感が損なわれてしまいますので注意してください。
しんなりとしたネギがお好みの場合は長めに火にかけても良いでしょう。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。
ぜひ一度、当店自慢の料理をお召し上がりになってみてはいかがでしょうか。