ブログ八重洲店
三大和牛の近江牛のご紹介です
近年稀に見る寒さが日本全国を包んでいますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。風邪やインフルエンザには十分お気をつけください。
さて本日は近江牛についてお話しさせていただきたいと思います。近江牛は日本三大和牛の一つとして有名ですがどのような特徴を持っているのでしょうか。その歴史や栄養面も一緒に見ていきましょう。
近江牛とは
近江牛という名前をなのることができる牛は、滋賀県内で最も長く生育された場合にのみ呼んでよいものとされています。また、その牛を食用として加工されたものにも近江牛という名前で呼ぶことができます。
日本の食文化の歴史上で近江牛は食肉牛としての歴史が最も古く、1590年豊臣秀吉が小田原を攻めた頃にさかのぼります。この時に高山右近と蒲生氏郷が大名の細川忠興に牛肉を振る舞い武功を願ったという位実もあります。その味に感銘を受けた細川忠興が自分の領地である近江で食肉用の牛を育て始め、近江牛が普及していったそうです。ですから、今日の近江牛の広まりには細川忠興が重要な役割を担ったといえます。
江戸時代に入り、彦根藩より将軍家に2度ほど献上品として近江牛が差し出されたことがあります。この時は養生薬という名目で干し肉を献上したとされています。
その他にも彦根藩から松平家、徳川家などの大名に近江牛の味噌漬けや粕漬けなどが送られていたそうです。
その後時代は変わり、明治時代では牛肉食が一気に広がり始めます。これは鎖国が終わり西洋文化が次々と日本に入ってきたからです。
かつて、近江牛に限らず牛肉の産地についての定義は非常に曖昧でした。大げさにいえば、県外の牛を一晩だけ滋賀県に置けば近江牛として出荷することができたそうですね。しかしこれでは品質の管理などに問題が発生してしまいますので2005年に改めて近江牛の定義が定められることとなります。
近江牛は現在、蒲生、神崎、愛知などで生産されています。農業も盛んな地区ですから飼料にも困りませんし、気候も申し分ないので品質の良い近江牛を生産するのに良い条件が揃っています。年間で5000頭ほど生産されているそうですね。
近江牛の特徴
近江牛の食材としての特徴をご紹介していきます。まずはじめにお伝えしたい特徴は、肉の繊維が細かくて食感が非常に柔らかいことです。一般的に牛肉はキメが細かいほど美味しいと言われています。近江牛は非常にキメが細かいのでうちの中でとろけるような食感を味わえます。
続いては霜降り具合が非常に美しいことです。近江牛は肉の脂肪やツヤ、霜降り具合が抜群です。これらの項目は他の三大和牛においても同様で重要な項目です。これらの評価が非常に高いからこそ日本三大和牛として近江牛が選ばれているわけです。
重要な項目の一つでもある脂肪分が甘く粘り気があることも特徴の一つです。良い脂肪は艶があり、白、又はクリーム色をしているので見た目で判断することも可能です。
近江牛の餌は乾燥した藁を与えていることが多いです。このエサは食物繊維が豊富に含まれており他にもビタミンやタンパク質、ミネラル分が含まれています。このエサを食べていることで近江牛は上質な肉牛に成長していくわけですね。生後20ヶ月の近江牛は1日に4キロものエサを食べるそうです。この食事量も上質な肉質や脂肪分につながったいるようです。
本日は近江牛についてお話しさせていただきましたがいかがでしたでしょうか。非常に美味しい肉として有名な近江牛ですのでぜひ皆さまお召し上がりになって頂きたいと思います。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。
ぜひ一度、当店自慢の料理をお召し上がりになってみてはいかがでしょうか。