ブログ八重洲店

2021.12.1

ふろふき大根

皆さま、このところの寒さでお身体の調子を崩していませんでしょうか?

今年の冬は、例年よりも寒い予想となっています。

本日は、寒い日にぴったりの「ふろふき大根」についてお話をさせていただきたいと思います。

 

ふろふきとは?

ふろふき大根

ふろふきとは、漢字で書くと「風呂吹き」となります。

冬の季語にもなっていて、大根のほかに、蕪(かぶ)や冬瓜(とうがん)、柿の実などを用いたふろ吹き料理がありますが、野菜などを大きく切ったものを茹でる、蒸す、煮るなどしたものに練り味噌をかけて食べる日本料理です。

 

名前だけ聞くと、お風呂に浸かっているかのようにだし汁に使ったものを想像してしまいますが、どこから“風呂”といったり、何を吹くというのでしょう?

 

風呂吹きの名前の由来には、諸説あるのですが、一つは漆器職人にまつわる話です。

昔、漆器職人さんが漆を乾燥させていたところ、冬場の漆は乾きが悪くて困っていたそうです。そこに、ある僧から大根のゆで汁を「漆風呂(漆器の乾燥室を兼ねた貯蔵室)」霧吹きすればよいと教えられて、その通りしたら上手くいったそうです。

大根のゆで汁を取った後の大根を近所に配り、これに味噌をつけて食べたところ大変美味しかったからというものです。

 

もう一つは、湯屋の三助にまつわる話です。昔、垢すりを生業(なりわい)とした三助は、「風呂吹き」とも言われていたそうで、というのも、お客さんのお湯で温まった体に息を吹きかけて垢をこすったそうです。

こうすると、垢がよく落ちたからなのですが、その様が熱い大根をふうふう吹きながら食べる動作と風呂吹きの様子が似ていたことから「風呂吹き大根」と名付けたという話です。

 

寒い時期にぴったりな大根の滋養

肉味噌ふろふき大根

 

大根は、寒い時期に体の芯から温まる料理です。

大根は、「大根どきの医者いらず」ということわざがある位、乾燥して寒い時期にぴったりな滋養があります。

大根の持つ滋養として、粘膜を丈夫にし、免疫力を高める働きがあるので、のどの不快感、咳、口内炎、風邪やインフルエンザの予防となります。

また、健胃作用にすぐれ、胃もたれ、嘔吐、お腹のはり、便通などによい食材ですので、年末年始にお酒を飲む機会の多い時期にはなるべく召し上がっていただきたいと思います。

 

もう一つ、「風呂吹き大根」の名前の由来として、大根が安くて経済的で、身体によいことから「不老富貴(ふろうふき)」からという話もある位です。

 

ふろふき大根は、練り味噌だけでなく、鶏ひき肉の肉味噌で召し上がるのもまた美味しいものです。

ゆず味噌やごま味噌に変えても、また楽しめますので、味噌を数種類用意しておくのもいいですね。

 

 

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。

ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。
 

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