ブログ八重洲店

2019.10.31

「御造り」の言葉の由来

「御造り」の言葉の由来を、みなさまはご存知でしょうか?「御造り」とは、魚の切り身のことで、「御造り」という言葉は主に関西の地域で使われています。

本日は、「御造り」の言葉の由来についてお話させていただきたいと思います。

「御造り」の言葉の由来とは?


冒頭でも触れたように、「御造り」とは魚の切り身のことですよね。「御造り」という言葉は、「つくり身」の「身」が省略されたところに、接頭語の「お」がついた、もともとは女性が使う言葉でした。古くは武家社会であった時代には、「切る」という言葉を嫌っていたように、「刺身」の「刺す」という言葉も避けられていました。そのため、主に関西の地域で「魚を切る」ということを「つくる」と言い、刺身のことを「つくり身」と呼んでいたのです。

「御造り」と「刺身」の違いについて

現代では、「造る」という言葉が意味していることから、綺麗に盛り飾られた切り身や尾頭付きの見た目にも豪華なものを指し、このように呼んでいます。反対に、派手な盛り付けはされずに、切って並べられただけのものを「刺身」と呼びます。

御造り・刺身の食べ方について

刺身
現代では、御造りにしても刺身にしても醤油につけて食べるのが一般的ですが、醤油が出回って浸透するまでは、「煎り酒」という日本酒に鰹節や梅干しな祖を加えて煮詰めた調味料やわさび酢などにつけて食べられていたのだそうです。醤油が生産され始めたのは、室町時代で、その頃に日本で最初だとされる醤油屋が創業しました。兵庫や大阪などの関西を中心に広まり、後の江戸時代中期に江戸へ伝わりました。その後、刺身や御造りを食べる際に添えるのは、「煎り酒」ではなく醤油へと徐々に移行していったのです。

現代では一般的な呼び名とされている「御造り」と「刺身」という言葉ですが、その背景に日本ならではの歴史があることは非常に興味深いことです。今では、日本のみならず外国人からも人気の高い日本の「御造り」や「刺身」の伝統やおいしさを、これからも伝えていきたいものです。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。

ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。

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