板前が一人前の料理人になるまで

板前とは主に日本料理を取り扱う仕事です。日本料理は奥が深く、一人前と認められるまでには板前修行をし技術を身につけるなど様々な道のりがあります。
本日は、「板前が一人前の料理人になるまで」の道のりについてお話しをさせていただきたいと思います。

板前修行

一人前の料理人となるには下積み時代がとても重要です。内容は修行をする場によって多少異なりますが、基本的には掃除や食器洗い・野菜などの食材の下処理から始めることが多く、「追い回し」というポジションから修行がスタートします。
追い回しのポジションにつくことで、お店の流れを把握することを学び、ここで包丁の使い方や盛り付けも合わせて学びます。
期間は約１〜３年、主に先輩のフォローをしながら全体の流れを把握し次のステップを目指します。

また、まかない食を作ることも板前修行の一つです。お客様に出す料理ではありませんが、メニューを考え限られた時間に調理をするのです。このまかない食を作ることは先輩からの評価を受ける場の一つで、自身の技術をアピールするチャンスとも言えるでしょう。
下積み時代は、任された任務を淡々とこなすだけではありません。自分で考え行動する（段取りを組む）ことも学び、調理作業に入れてもらえるよう努力します。これは下積み時代で一番苦戦してしまう事かもしれません。段取りの要領を感覚で学ばなければならないからです。

板前修行は先輩の知識を吸収できる期間なので、一つ一つの役割をこなしながら段階を登って一人前と認められるように成長していくのです。

板前について

板前になるために、資格や学歴は必要ありません。専門学校で学ぶ方法もありますが、板前修行の期間は長く一人前の料理人になるまで１０年はかかると言われています。コツコツと技術を磨き、忍耐力も必要な要素です。

日本料理は日本の伝統であり、一人前の料理人を目指すことは伝統を守ることにも繋がっています。板前という仕事は今後の日本料理の文化守る重要な仕事として、これからも重宝される職業なのではないでしょうか。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。

ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。