ブログ西麻布店
蛤について
立春とは言いながら、まだまだ風の冷たい毎日ですが、皆さまお変わりないでしょうか。
本日は3月目前ということもあり、雛祭りやお祝いの席に欠かせない食材の一つである「蛤」についてお話したいと思います。
なぜ蛤がお祝いの料理に使われるのか?
皆さまもお祝いの席にて蛤の吸い物を召し上がられたことがあると思いますが、そもそもなぜ蛤が縁起の良い食材と言われているのかご存知でしょうか。
この蛤、開いた際に同じ貝でないと綺麗に合わないという所から、「夫婦円満」、「夫婦和合」の意味あいを込めて使われ、また雛祭りで蛤を食べると将来良縁をもたらすとも言われているためだそうです。
蛤の吸い物
しかしながら一般家庭で蛤の吸い物を作るとなると、出汁の取り方や火の通り方など、若干ハードルが高いと感じてしまわれるかもしれません。
そこで簡単にではありますが、蛤の吸い物の作り方を説明したく思います。
用意する物は「蛤」、「水」、「昆布」、「酒」「塩」「薄口醤油」以上です。
下ごしらえとして、蛤は塩抜きをし、蝶つがいを外しておきます。
あとは水に蛤、昆布、酒(2割り程)を入れ、ゆっくり火にかけます。(中火くらいです)
沸騰しそうになったら昆布を抜きコトコトするくらいの火加減にし、灰汁をとります。
蛤が開いたらいったん取り出し、出汁の味を確かめます。
塩、薄口醤油で味を整えたら開いた蛤を戻し、好みの具材を入れ完成です。
意外と手間ではないので、機会があればお試し下さいませ。
最後になりますが、我々瓢喜、香水亭ではお祝い会席のご用意も当然ございます。
もちろん蛤の吸い物もつきます!
熟練の料理人の技、是非ともお試し下さいませ。
まだまだ厳しい寒さが続きますが、皆さまくれぐれもご自愛下さい。
瓢喜 西麻布店 大宅 康平