明日葉を紹介します

向暑の候、皆様、健やかにお過ごしでいらっしゃいますか？本日は、明日葉という食べ物についてお話させていただきたいと思います。明日葉は、主に天ぷらやおひたし、マヨネーズとあえて食べられることが多いですね。それほど一般的な食べ物では無いかもしれませんがご存知の方はいらっしゃるかと思います。

それでは明日葉について詳しくご紹介していきたいと思います。

明日葉の特徴

明日葉はせり科のシシウド属と言うものに分類されています。日本原産の植物で主に房総半島、紀伊半島、伊豆諸島の太平洋側に生えています。伊豆半島や房総半島に生えている明日葉は古くから生えているものですが紀伊半島のものは近年、移植されてきたものだそうです。八上草や明日草などの別名も持っています。俳句などでは春の季語として使われています。

明日葉には2つの系統があります。1つは伊豆大島系、もう一つは八丈島系と呼ばれています。これは形状が異なることもありますが大きな違いは、茎の色の違いが挙げられます。伊豆大島系は茎が赤いので赤茎と呼ばれています。また、八丈島系は青茎と呼ばれています。ちなみに御蔵島さんのものは茎が太く育つ種類として重宝されています。

明日葉を食用で利用

明日葉を食用にする際には主に葉っぱと茎の部分を使います。明日葉の味はとてもクセがありますから、臭いを抑える調理法をとることが多いです。天ぷら、バター炒め、マヨネーズ和え等と相性が良いようです。その他にも、伊豆諸島などでは健康食品を始め、ケーキ、お酒、そば、アイスなど様々な商品に加工されて販売されています。日本の明日葉の市場流通量は1500トンほどと言われております。そのうちの9割ほどをサプリメント等で使用されているそうです。ですから、明日葉の使い道として最も多いのがサプリなどの加工品と言えますね。

現在、明日葉の生産量は東京都が最も多く、続いて茨城県が第二位の生産量を誇っています。

明日葉の栄養価

明日葉を切るとカルコンと呼ばれる粘り成分が出てきます。この成分には抗酸化作用や顔を抑える作用があるそうです。さらに、クマリンと呼ばれている成分にも抗菌作用が期待できます。それに加えアルツハイマーの予防にも効果的と言われています。

そしてβカロテンも非常に多く含まれています。Βカロテンと言えばほうれん草ですが、明日葉にはほうれん草以上にβカロテンが多く含まれています。βカロテンは動脈硬化の予防に期待ができます。

その他には食物繊維も豊富に含まれており、シミやそばかす対策に効果的と言えます。

注意事項として、体質や服用している薬との組み合わせによっては副作用が出てしまう場合もありますので注意が必要です。もし現在、グレープフルーツやグレープフルーツジュース等を禁止されている方は摂取を控えてください。明日葉にはグレープフルーツと同様の作用があります。

そのような経緯のない方につきましては、食事やサプリメントとして適量を摂取するのは問題ありません。むしろ健康に良い食材ですので積極的に召し上がってみてはいかがでしょうか。

本日は明日葉についてご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか。それほどなじみの深い食材では無いかと思いますが、ほうれん草と並んで栄養価の高い食材です。また、あした葉を食べることで得られる効能も多くありますので今まで召し上がられたことがない方にはお勧めしたい食材の1つです。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。