ピリっと辛い、実山椒

山椒は和食に欠かせない調味料としてよく知られていますが、”実山椒”をご存知でしょうか？
本日は「実山椒（ミザンショウ）」についてお話しをさせていただきたいと思います。

実山椒

「実山椒」は初夏（６月頃）に出回る山椒の木になる実のことで、別名「青山椒」とも呼ばれています。実がなるのは雄木だけであり、熟していない緑色の実は辛味が強いため、一般的には下茹でをしてから水にさらし辛味を取り除いて調理します。ちなみに赤くなった実は乾燥させて粉山椒にすることができます。
国内では兵庫県の有馬地方が山椒の名産地として有名であり、実山椒を使った”有馬煮”がよく知られています。
また実山椒にはビタミンやミネラルが豊富に含まれており、他にも食物繊維やサンショウオールなどの栄養成分が含まれています。
サンショウオールとは山椒の辛味成分のことであり、冷え性や代謝の改善・胃腸の機能を高める効果があります。しかし、大量に摂取すると胃腸を刺激し過ぎてしまうため食べ過ぎには注意しましょう。

実山椒の下ごしらえ

生の実山椒を手に入れた際は下ごしらえが必要です。すぐに調理をしない場合でも、下ごしらえをしておくことで色が悪くなるのを防ぐことができます。また、辛味は水に晒すことで落ちるので、下ごしらえの段階で味見をしながらお好みの辛さに調節してみてください。

◆下ごしらえの方法：水洗いした実山椒を鍋に塩を入れて沸騰させたお湯で２〜３分茹でましょう。（細かい枝が付いている場合はそのまま茹でて大丈夫です。茹で終えた後に実をこすることで簡単に取り除くことができます。）茹で上がったら鍋から引き上げ水に晒してアク抜きをします。晒す時間は１〜２時間を目安にお好みに合わせて調節してください。
晒し終えた後はザルにあげてしっかりと水気を切って下ごしらえ完了です。保存する場合は小分けにして冷凍保存ができます。

山椒の実は塩漬けや佃煮にする食べ方がお勧めです。塩漬けや佃煮はもともと保存食なので冷凍保存をしなくても長く楽しむことができます。
実山椒が手に入った際は是非調理して、健康に役立ててみてはいかがでしょうか？

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。

ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。