ブログ西麻布店
ショウブについて
五月晴れの空に鯉のぼりが悠々と舞い踊るこの頃、皆様にはますますお元気でお過ごしと存じます。本日は、ショウブについてお話させていただきたいと思います。ショウブと言えばショウブ湯を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。ショウブ湯は冷え性や肩こりの方にはおすすめの入浴法です。それでは、ショウブについて詳しくお話させていただきたいと思います。
ショウブの特徴
ショウブは多年生の草で、主に池や川の近くに生えていることが多いです、世界的に見るとユーラシア大陸に広く分布しており、日本国内では九州から北海道までの広範囲で見ることが出来ます。アジアに生えているショウブは変種のものが多いようで、薬草や漢方薬として使われることが多いですね。
外観の特徴は、湿地帯などの泥上の地中に根っこを短く横に這って行きます。ひげ根で節が多いのが特徴です。葉っぱは花しょうぶに似ていてとても香りの強いことが挙げられます。
古くはあやめと呼ばれていたそうですね。
ショウブ湯
ショウブの使い道と言えばやはりショウブ湯が思い浮かびます。ショウブ湯は端午の節句にショウブの根っこや茎、葉っぱをお風呂に入れて沸かしたものを言います。薬湯の一種と言われ、ショウブ湯やあやめ湯は年中行事として全国各地で行われています。ショウブから放たれる香りにより厄を払うと言われています。民間療法とも言われますね。
話はそれますが、冬至に入るお風呂は柚子風呂ですよね。柚子もとてもいい香りを出してくれますし、疲労回復、血行促進など様々な効果が期待できますのでお勧めです。
ショウブ湯もそれに近い効果が期待できます。ショウブにはアサロン、オイゲノールという成分が豊富に含まれています。これは腰痛、神経痛に効果があり痛みを和らげてくれます。店頭で見かけることが多いのは発破の部分ではないでしょうか。しかし最も多く成分があるのは根っこの部分です。保湿効果と血行促進が期待できます。
ショウブ湯の入り方には2種類あります。ショウブの葉っぱをそのままお風呂に入れて沸かす方法と、葉っぱを細かく刻み、ネットなどに入れてお風呂に浮かべる方法です。水の状態からショウブを入れ、お湯を沸かすと香りが立ちやすいと言われています。
刺激が強い場合があるのでアレルギー反応には十分ご注意ください。
ショウブ酒
ショウブを使ったお酒もあります。本来は厄除けとして飲まれることが多かったそうですね。さわやかな香りが特徴のお酒です。
根っこの部分を細かく刻んで日本酒に浸けます。30分ほど浸せば爽やかな香りが移り、完成です。昔は根っこを使っていたそうですが、今は入手困難なようで発破で代用されているそうです。
ショウブ枕
ショウブ枕と言うものをご存知でしょうか?端午の節句の前日にショウブの葉っぱを編み込んで作った枕で寝る習慣があったそうです。こちらも厄除けの意味合いが強く、邪気を払うために行われてきたようです。
編み込んで作るのは大変なため、枕の下にショウブの葉っぱを敷くようになったそうです。
箸置き
ショウブの葉っぱは箸置きとしても使われます。丸めて作ったり、折り重ねて使ったりと決まりはないので自由に作ってみてください。さわやかな香りが料理をさらに引き立ててくれそうです。
今回はショウブについてお話させていただきました。ショウブ湯の効果、効能や意外な使い道などをご理解いただけたら幸いです。ぜひお試しください。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。