すっぽんの生態と特徴

深秋の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。本日は、スッポンについてお話させていただきたいと思います。スッポンと言えば高級食材として扱われていますよね。見た目とは裏腹にとてもヘルシーで栄養満点、滋養強壮の食材の代表と言ってもいい食材です。

それでは、スッポンの特徴や生態についてお話させていただきます。

スッポンの生態

スッポンは中国、台湾、日本、韓国などの東南アジアに生息しています。また、ロシアの南東部にも生息しているそうです。キョクトウスッポン、シナスッポンとも呼ばれます。大きさは一般的に40㎝近くまで成長しますが、大きいもので60㎝まで成長することもあるそうです。

日本国内で食材として出回っているものはほとんどが天然物のスッポンです。天然物はほとんど臭みがないのが特徴です。養殖物に関しては餌の匂いが強い為、臭みがあります。

見た目はカメのようですが、甲羅がカメとは違い柔らかいのが特徴です。そして、性格はかなり獰猛です。触ってみようとすれば噛みつかれてしまうでしょう。これは攻撃するためではなく自己防衛のためだと言われています。もし仮に噛みつかれたとしても10秒ほどそのままにしておくとかむのをやめるそうです。また、水に戻しても同様だそうですね。

食材としての利用

日本や中国大陸では古くからスッポンは食料として扱われてきたそうです。古くは縄文時代の遺跡からスッポンが出土しているようです。

元々スッポンは西日本で広まっていた食文化です。とても美味しい出汁がでるため、スッポンスープや雑炊、お吸い物などは高級料理店で提供される人気の料理です。また、スッポンは、甲羅や爪、暴行、胆嚢以外で食べられない部分はありません。特徴的なものは活血ではないでしょうか。専門店では活血を日本酒、ワインで割ったものを食前酒として出しているお店もあるようです。

また、全体的に粉末状にして健康食材として売られていることも多くなりました。これは昨今の健康ブームが影響していることは言うまでもありませんね。

スッポンの栄養価

スッポンはとにかく栄養が豊富です。特に必須アミノ酸と言う成分が群を抜いています。必須アミノ酸とは、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、トリプトファン、スレオニン、ヒスチジン、フェニルアラニン、リジンのことを言います。

たんぱく質は体に吸収されるとアミノ酸に代わります。つまりスッポンにはたんぱく質が豊富に含まれています。

バリン、ロイシン、イソロイシンは筋肉の疲れを取ってくれる働きがあります。また、免疫力を高めてくれる効果を持つのがリジンです。トリプトファンは疲労回復。そのトリプトファンから作られるナイアシンは中性脂肪、コレステロールを下げてくれる働きを持っています。

アミノ酸スコアと言う言葉をご存知でしょうか？

アミノ酸スコアとは必須アミノ酸が含まれている食材をスコア化したものです。スッポンはこのアミノ酸スコアが100とされています。つまり、栄養面で見れば完璧な食材という事です。

つまりスッポンは体力を回復し、体を元気にしてくれる働きを持っていると言えます。また、コラーゲンなども豊富に含まれていますから、美容効果も高くとても重宝されています。

ぜひ皆様、スッポンを食べて健康になってみませんか？ご家庭での料理は難しいかもしれませんので専門店や料理やで召し上がっていただくことをお勧めします。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。