ブログ京橋店

2017.3.14

鰉やモロコなどの川魚

鰉やモロコなどの川魚を、みなさんご存知でしょうか?川魚としてはクセが少なく、シンプルなお料理でも美味しく食べることができます。

本日は鰉(ひがい)やモロコなどのなかなか馴染みのない川魚についてご紹介していきたいと思います。

 

鰉(ひがい)について

鰉
まずは、鰉についてご紹介していきたいと思います。
鰉の体長は、一般的には10センチメートル前後のものが多いとされていますが、中には25センチメートルに達するものもいるそうです。
体の形はやや側扁して細長く、体の色は淡褐色で腹方は淡い色をしているのが特徴です。

産卵期になると、雄は紅や青緑色などの婚姻色が加わります。一方の雌には産卵管が生じて、二枚貝の外套腔に産卵するのだそうです。

鰉は、シンプルに塩焼きにするとおいしく食べることができておすすめです。

モロコ

モロコ
続いては、「モロコ」という魚をご紹介したいと思います。

モロコとは、元々は琵琶湖の固有種とされていましたが、近年では福井県の三方五湖をはじめとして、山梨県の山中湖や長野県の諏訪湖、東京都の奥多摩湖でも目にすることができるのだそうです。
体の形は細長く、短い口ヒゲを持ち、体側の横帯がより淡い色をしているのが特徴です。
水深5 m以上の湖沼中層域に生息し、主に動物プランクトンや水生昆虫、小型甲殻類などを捕食しています。

モロコの養殖による生産量が最も多いのは埼玉県で、現在では広島市佐伯区湯来町、岐阜県中津川市福岡においても、遊休水田を活用してモロコの養殖を行っているそうです。
一昔前までの琵琶湖では安定した漁獲量を保っていましたが、1996年以降では年間の漁獲量が激減して価格が急騰してしまいました。そのため、現在では高級食材として扱われているのです。
このように漁獲量が減少した大きな原因は、産卵場所の環境悪化に加えて、外来生物による悪影響などがあるそうです。
モロコは、日本産コイ科の魚類の中でも特においしいと言われています。琵琶湖で漁獲されるものは、京都市内の料亭などへ高値で取引され、特に「子持ちモロコ」は琵琶湖の名物としてとても有名なのです。

 

食材としての利用

小さいモロコは、かき揚げや空揚げという方法で食べるのがおすすめです。
ワカサギに似た姿をしていて、少し骨が硬いのですが、小さければ気にならないと思います。やや大きいものであれば、そのまま軽く塩をして、焼くか素揚げにし、甘酢に漬けるのがおすすめです。

甘酢漬けにする際は、酢、砂糖、みりん、塩を混ぜ合わせ、甘酢を作り、そこへ細かく刻んだとうがらしを加えます。
モロコはよく洗い、水気を十分に切ってきましょう。
そして、そのまま焼くか素揚げします。
火を通したモロコを、甘酢に漬れば完成です。

昔から京都周辺では地形的な理由で川魚がよく食べられてきました。お馴染みの海の魚もいいですが、たまには川魚を召し上がってみてはいかがでしょうか。普段あまり食べないものだからこそ新しい発見があるかもしれませんよ。

当店では京料理に精通した料理人が作る料理で、心からのおもてなしをさせていただいております。
是非当店の自慢の料理を召し上がってみてはいかがでしょうか。
皆様のご来店心よりお待ちしております。

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