ブログ京橋店

2018.9.10

蛸(タコ)の食感がたまりません

蛸(タコ)というと、8本の足を持ち自身の体を自在に変形しながら泳ぐ姿をイメージする方が多いのではないでしょうか?イカと同様に墨を吐いて姿をくらますことでも知られていますが、「タコ墨」を使用したお料理は和食でも洋食でも見かけないですよね。

本日は、タコについてお話しさせていただきたいと思います。

タコの特徴

タコ
タコは、なんといってもいくつもの吸盤がついた8本の触腕を特徴ですよね。一般的にはこれを「足」と呼びますが、学術書などでは「腕」と呼ぶことが多いのだそうです。

頭部のように見える丸くて大きな部位ですが、実はこれは胴部であり、本当の「頭」は腕の基部に位置しています。つまり、頭から足(腕)が生えているということになり、同様の構造を持っているイカの仲間と共に「頭足類」と呼ばれる理由がここにあります。

また、タコが持つ柔軟な体は筋肉であり、あまり知られていないかもしれませんが、稀に強い力を発揮することもあります。
そして、柔軟な体とは反対の固い部分はと言うと、軟骨とクチバシのみなのです。自身の姿を自由自在に操ることのできる体を持ってるため、狭い空間を通り抜ける事も可能ですので、飼育する場合は「逃走対策」が必要とされているのです。

また、タコは比較的高い知能を持っていることも特徴です。
一説によると、最も賢い無脊椎動物であるもされ、形を認識したり問題を学習して解決することもできるのだそうです。例えば、密閉されたガラスの瓶に入った餌を視覚で認識して、瓶の蓋をねじって餌を取ることができるのには驚きです。
加えて、タコは白いものに強い興味を示すことも確認されています。自身の身を守るために保護色に変色し、地形に合わせて体形を変えます。ちあみに、その色や形を約2年も記憶することができるのだそうです。

タコの血液中には「ヘモシアニン」という緑色の色素が含まれているため、血液は青く見えます。「ヘモシアニン」は、多くの魚類が持つヘモグロビンと比較すると酸素運搬能力が劣るため、長距離を高速で移動し続けることは不可能です。さらに、海水のpH濃度にも影響を受けやすいため、海水が酸性化すると酸素運搬能力が低下すると言われています。

そして、多くの方がご存知のように、タコは危険を感じると黒い墨を吐いて自身の姿をくらまします。タコ墨はイカ墨よりも美味しくないため、料理に使用するのには適していないと言われています。
しかし、実際にはタコ墨の方が旨味成分である「アスパラギン酸」や「グルタミン酸」などのアミノ酸を豊富に含んでいるのです。それなのに、タコ墨が料理にあまり使用されないのは、イカ墨と比べて取り出しにくく、採れる量もごく少量であることが大きな理由です。

 

食文化におけるタコ

タコ
タコは、身近で美味なタンパク質の供給源として、もちろん日本だけでなく、世界各地の沿岸地方で食用とされていますよね。
しかし、ユダヤ教では食の規定によって、タコは食べてはいけないとされる「鱗の無い魚」に該当しています。また、イスラム教やキリスト教の一部の教派でも、類似の規定によってタコを食べることが禁忌に触れるとされているのです。

 

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度、当店自慢の料理をお召し上がりになってみてはいかがでしょうか。

 

皆様のご来店を心よりお待ちしております。

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