筍の季節がやって参りました

筍(タケノコ)は、春の訪れを感じさせてくれる食材で、たけのこご飯や煮物などにして食べるのが人気ですよね。そんなタケノコは、ダイエット中の方にもおすすめな食物繊維が豊富に含まれています。

本日は筍についてお話させていただきたいと思います。

筍の特徴

タケノコは、春先になると地面から芽が出たものを刈り取って食用にしているものです。その後、数m程度に成長したらその穂先部分も刈り取り、これも同様に食用とするのですが、これは「穂先タケノコ」と呼ばれています。

タケノコは、切断直後からえぐみが急激に増加するため、採ったらできるだけ早いうちに、調理や下ごしらえを行いましょう。冷蔵するとえぐみが増えるのを遅らせることは可能ですが、それでも調理や下ごしらえを行うのは早い程美味しく食べることができます。

入ってきた「モウソウチク」という種類ものもですが、他にも「ハチク」や「マダケ」もよく知られています。

それらのタケノコを比較すると、見た目や旬の時期などに異なる点がいくつかあります。
例えば、「モウソウチク」の皮は黒斑と粗毛に覆われているのが特徴で、旬の時期は3～4月だとされています。
「ハチク」の皮は淡紅色をしていて、旬の時期は4～5月です。
「マダケ」の皮は薄い黒斑に覆われていて、旬の時期は5 ～6月ということです。

タケノコの生産地として有名な場所は、古来から「京都府向日市」、「長岡京市」だとされ、大山崎町阪市内の高級料亭では、大阪府貝塚市木積地区生産のものも使用されているそうです。

ちなみに、水煮の缶詰やレトルトパックで売られているタケノコは、中国からの輸入品であることが多いようです。中国では秋にもタケノコが出荷されるのですが、小さくて堅いことから、これらのような加工食品用にされるのだそうです。

タケノコを使った料理

タケノコを生食や焼き物にする際、採られてから約一時間以内の新鮮なものであれば、生のまま、もしくは軽く湯がくだけで、刺身や焼き物として、タケノコの風味を存分に味わうことができます。この食べ方を目当てに、タケノコ掘りに出かける人も多いものです。

タケノコを煮物にする際は、鰹節で出汁を取って味付けする物が多いですよね。タケノコをそのまま煮詰める「土佐煮」、ワカメと共に煮る「若竹煮」が代表的な調理法です。この際、使用するタケノコは、できるだけ柔らかい部分がよく使われています。

タケノコの栄養価

タケノコは、カロリーが低くタンパク質を多く含んでいるため、ダイエット中の方におすすめの食材です。

タケノコに含まれている「チロシン」という成分は、神経の伝達に関わる物質をつくったり、代謝をコントロールする甲状腺ホルモンの原料になります。そのため、健康な心と体を作るために欠かせない栄養素だとも言えますね。

そして、最も注目したいのがタケノコが含んでいる多くの食物繊維です。タケノコが持つ食物繊維の量は、ゴボウや大根といった根菜に次ぐほど、多いものなのです。
食物繊維は腸内で消化吸収されずに、便の量を増やして便通を良くする働きがあるため、腸内の老廃や発ガン物質などを吸着して、体外へ排出させてくれます。タケノコが含む食物繊維の中でも多いのが、「不溶性食物繊維」です。
不溶性食物繊維は、お腹の中で水分を吸い大きく膨らむ性質があるため、満腹中枢が刺激されて食欲をセーブすることができます。そのため、たけのこを食べるとすぐに満腹になりやすく、ドカ食いの防止に効果的なのです。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。

皆様のご来店心よりお待ちしております。