ブログ京橋店

2021.10.13

新豆の小豆

お米に新米があるように、小豆(あずき)にも「新豆」のシーズンがあるということをご存じでしたでしょうか?

秋に入り、小豆の葉が落ち茎とさやが乾いて黄色くなり、収穫の時期となります。

新米と同じく、採れたばかりの新豆ならではの美味しさがあります。

本日は、新豆の小豆についてお話をさせていただきます。

 

新豆の特徴

小豆

豆類は、次の年の豆が市場に出るまで、1年間通して「新豆」と呼ばれます。

小豆の花が咲き、さやがつき、黄色く枯れたら収穫です。

 

 

採れたばかりの小豆は、やっぱり違います。

新豆の魅力は、その瑞々しさにあります。

ひね豆(前年以降に収穫された豆)に比べ、よりフレッシュです。

 

保存のきく乾燥豆なので、気がつきにくいですが、採れて間もない小豆は明るい色をしています。

そして、香りよく、瑞々しい味わいは格別です。

また煮え方も違い、煮えやすくなります。

 

 

新豆、ひね豆はどちらがいいということはなく、それぞれに美味しさがあります。

新豆・ひね豆の入れ替え時期に、新豆とひね豆を両方購入して、食べ比べてみるのも面白いですよ。

 

購入の際には、生産年を確かめて。

新豆がご希望でしたら、見た目の色が明るく、粒のふっくらしたものを選ぶようにしてください。

 

小豆畑の様子

新豆の炊き方

新豆を炊く時は、いつもより早めに火を止めるのがポイントです。

新豆を炊く時にいつもと同じような時間で炊くと、ゆで過ぎることがあります。

 

新豆は水分が多いので、早く吸水でき、また柔らかくなるのも早いです。

 

新豆の炊き方のポイントを3つお伝えいたします。

 

①差し水の回数は3回まで

小豆を吸水している間に冷水を投入することを、差し水と言います。

ひね豆を炊く場合は、びっくり水を4~5回入れていますが、新豆の場合は3回でOKです。

 

ゆで時間は短めに

通常、小豆のゆで時間は30~40分かかりますが、新豆は30分かからないです。

炊いているときにもこまめに豆の硬さをチェックするようにしてください。

ゆで過ぎると、豆が破れてしまいますので、ゆで過ぎにはご注意ください。

 

③あく抜きのゆでこぼしの必要なし

通常、小豆をゆでる時には、沸騰したら、ザルにあけ一度煮汁を捨ててアク抜きをし、もう一度鍋に入れて最初と同じくらいの水を入れます。

その後、強火で沸騰したら火を中~弱火にして煮ます。

新豆は、あくがないのでこの「ゆでこぼし」は必要ありません。

 

 

小豆の産地と新豆収穫時期

小豆は、北海道、丹波、備中が日本の三大産地です。

一般に流通している国産小豆の約90%は、北海道産です。

 

あずきの生産は、日本全国どこでも栽培可能であることから「地小豆」という言葉があり、大納言や白小豆など地域の特色ある品種を作っています。

 

小豆は大きく分けて3種類あります。

年によっても、収穫時期は変動がありますので、参考にしてください。

 

小豆 

赤い小豆。こしあん、つぶあん、煮小豆、甘納豆など、和菓子全般で使われています。

北海道産の小豆は、11月上旬にはほぼ新豆が出ています。

赤くてツヤツヤした北海道の小豆は、「赤いダイヤ」ともいわれています。

北海道の中でも、十勝エリア、特に帯広や音更町などで多く栽培されています。

品種は“”エリモショウズ、“きたろまん”、“きたのおとめ”、“しゅまり”などがあります。

 

大納言小豆 

あずきの中で特に大粒のものを「大納言」と呼びます。つぶあんやぜんざいなどに使われます。丈夫で、ゆでても割れにくい特徴があります。

北海道産の大納言小豆は、11月上旬にはほぼ新豆が出ています。

兵庫や京都産の“丹波大納言”、“春日大納言”などは、12月上旬頃から新豆が出ます。

 

白小豆 

黄白い色が特徴で白あんが作られています。

北海道産の品種“きたほたる”は11月上旬。

岡山の“備中白小豆”はもう少し後からになります。

 

 

当店では、秋の味覚を多数扱った献立をご用意しております。

是非、秋の味覚を味わいたいと思いましたら当店へお越し下さいませ。

スタッフ一同でお待ちしております。

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