ブログ京橋店
御凌ぎの意味と会席料理
「御凌ぎ(おしのぎ)」の意味を、みなさまご存知でしょうか?日本には、古くから使われている美しい言葉が数多くありますが、普段はあまり使用しない言葉も多いものです。
本日は、「御凌ぎ」の意味についてお話させていただきたいと思います。
「御凌ぎ(おしのぎ)」の意味について
「御凌ぎ(おしのぎ)」とは、定まっている食事の時間以外に出される軽食のことを意味しています。「お凌ぎ」という言葉は、「空腹をしのぐ」と言う意味からできた言葉なのです。
また、「御凌ぎ」は会席料理の献立の一つでもあります。会席料理の中盤よりも前に出されるお料理で、その内容は1~2貫の寿司や、少量の茶そば、または季節の野菜などである場合もあります。いずれにしても、「お腹を満たすためのちょっとしたもの」であるのが一般的です。
会席料理と「御凌ぎ」
「御凌ぎ」は、上記でご紹介したように空腹を満たすための少量のお料理ですので、会席料理の中盤よりも前のタイミングで出されます。そもそも、会席料理で出されるお料理の順番は、次の通りです。
1品目:先付(さきづけ)・「飲み物の次に運ばれてくるのが、「先付」です。季節のものや、珍味であったり、お店によって様々です。
2品目:御凌ぎ・空腹をしのぐためであると同時に、アルコールによる身体への負担を抑えるため、一口の寿司や少量の蕎麦などが出されます。
3品目:お椀・汁物は、最初に一口汁を吸ってから、具をいただきましょう。
4品目:向付(むこうづけ):お造りや刺身のことです。
5品目:八寸(はっすん)・海や山の幸の素材を使用した盛り合わせが中心です。
6品目:焼き物・旬の魚を使用した焼き魚のことです。お店によっては肉料理であることもあります。
7品目:炊き合わせ・旬の野菜を使用した煮物のことです。
8品目:ご飯・炊き込みご飯や、小さめの丼であることもあります。
9品目:水菓子・季節の果物やアイス、シャーベットなどのことです。口の中をさっぱりさせる意味を持ちます。
このように見てみると、実に多くのお料理を楽しむことができる会席料理。空腹をしのぐために2番目に出される「御凌ぎ」には、主人のおもてなしの心が現れているのです。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。
ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。