ブログ京橋店
季節の茶花(ちゃばな)について
季節の茶花(ちゃばな)は、見る人に季節感や風情、そして自然美を感じさせてくれる、茶室に欠かせない存在です。四季折々の茶花は、一般的に素朴な一輪挿しなどが多く、自然美を生かしたものが基本です。
本日は、「季節の茶花(ちゃばな)」についてお話させていただきたいと思います。
茶花(ちゃばな)とは
そもそも茶花(ちゃばな)とは、茶室の床に生ける花のことで、自然に咲いている本来の様子に近い形で生けることが原則とされています。このように、自然の中に咲いているような素朴な生け方を「投げ入れ」と言い、生け花のように、アレンジを施したりデコレーションしたりといったことは行いません。華やかさや派手さが特徴の華道とは、対照的なのです。この「投げ入れ」という生け方は、千利休の教えによるもので、四季の移り変わりを表現すると同時に、茶会の雰囲気などとの調和も考えて選ばれるものなのです。
季節の茶花とは
茶道では、11月~4月までを「炉の季節」、5月~10月までの時期を「風炉の季節」というように、二つの季節に大きく分けることができます。この「炉の季節」と「風炉の季節」に合わせて、一年間の中で用いる花を変化させていくのです。
例えば、寒い時期である「炉の季節」には、椿や備前や伊賀などといった花が用いられます。特に、椿は冬の寒さの中凛と咲き誇る気品あふれる花なので、この時期の茶会の代表的な茶花だとされています。
また、温かさを感じる時期である「風炉の季節」には、木槿(むくげ)が好まれます。木槿は6月末頃から咲き始める花で、夏の暑さの中で咲くその爽やかさも、人気の理由の一つです。
茶席にふさわしくない「禁花」とは
季節の移ろいや風情を感じさせてくれる茶花ですが、その時期に咲く花であれば、どんな花でも良いとうわけではありません。時代と共に禁花そのものへの考えは変化していますが、基本的には「香りが強すぎるもの」や「毒々しい色彩のもの」、「トゲがあるもの」、「食用のもの」、「名前がわるいもの」などが挙げられます。
素朴さが魅力の茶花は、飾り立てられた花とは異なる自然美を感じさせてくれます。季節の移ろいを、ぜひ茶花からも感じてみてはいかがでしょうか
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。
ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。