ブログ京橋店
古くから伝わる和食料理「真薯」
「真薯(しんじょ)」とは、魚をすりつぶし、擦った山芋と卵白を加え調味し、蒸したり揚げたり茹でたりした練り物の一種です。鶏肉やカニを加えることもあり、お吸い物やおでんの具材などに使われています。
本日は、「真薯」についてお話しさせていただきたいと思います。
真薯とは
「真薯」の歴史は古く、江戸時代から日本で食べられていた和食料理の一つ。また一説では1580年、安土桃山時代の古文書に記されていたということもあり、江戸時代より前から食べられていたとも言われています。
同じ練り物である、かまぼこやはんぺんとよく似ていますが、材料の違いから多少異なっています。ふわふわとした食感で、そのまま食べる他、お吸い物やおでんの具材によく使われています。
新潟では「揚げ真薯」の文化が強く根付いており、魚の旨味と香ばしさが味わえる「揚げ真薯」は古くから親しまれていたようです。
「真薯」の由来は、調理法から来ています。「薯」は山芋である「薯蕷(とろろ)」のことであり、「真」は魚のすり身と位置づけし、「真薯」と呼ばれています。地域によっては「しんじょう」とも呼ばれます。
真薯の作り方
主な材料は白身魚・(お好みでカニ・海老・枝豆・椎茸など)・卵白とシンプルなので、ご家庭でも作ることができます。お好みで味付けや材料を選び作ることができるので、お好きな味で作ってみてはいかがでしょうか。
◆白身魚(旬の魚、カニやエビなど)をすり鉢で擦ります。擦り下ろした山芋と卵白を加えて、さらに擦り混ぜます。だし汁や塩などで味付けをして、手のひらで丸めるように形を作ります。
◆仕上げは蒸し器で蒸したり、揚げたり、茹でたら完成です。また、ハンバーグのように平たく形を作り焼くと「焼き真薯」ができます。お弁当のおかずにもなるのでお勧めです。最後の工程でそれぞれ違った味わいが楽しめるので、アレンジしやすい家庭料理となります。
作り方もシンプルでふんわりとした品のある口当たりなので、季節の食材などを取り入れてお祝い事のお料理にも最適です。
是非、ご家庭で「真薯」を作って味わってみてはいかがでしょうか。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。
ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。