「くずきり」について

「くずきり」は、涼し気な見た目に、つるんとさっぱりとした食感が特徴で、夏の京都の甘味処で人気のスイーツです。最近では、スーパーやコンビニなどでも売っているので、食べたい時にすぐ食べることができるのが嬉しいですよね。

本日は、「くずきり」についてお話させていただきたいと思います。

くずきりについて

葛切りとは、くず粉を水に溶かして固めたものを麺状に細長く切ったものです。よく似たものに、ところてんや寒天などが挙げられますが、これらは使用されている原料の全く異なる別の食べ物なのです。

葛切りは、黒蜜やきな粉をかけて食べる甘味で、その原料のくず粉は葛切りの他にも、水まんじゅうに使用されたり、料理にとろみをつける際にも用いられています。葛切りのつるんとした食感は、くず粉に含まれているでんぷん質によるものなのです。
葛切りは、京都・祇園の老舗の和菓子店が発祥だとされていて、なんとその和菓子店は300年ほどの歴史を持っているのだそうです。
見た目にも涼し気で、つるんとしたのどごしが暑い夏にぴったりな葛切りは、現在でも夏の風物詩の一つです。

ちなみに、葛切りと混同しやすいところてんは天草と呼ばれる海草が原料で、三杯酢をかけてさっぱりと食べる場合もあります。

また、寒天の原料も天草という海藻なのですが、寒天はところてんを凍らせて水分を抜かれたものなのです。あんみつに使用されたり、フルーツや牛乳寒天など、いろんな楽しみ方があるのが寒天の特徴です。

原料のくず粉とは

葛切りの原料であるくず粉は、「かんねんかずら」というマメ科の植物の根の部分を砕き、でんぷん質を取り出して作ったものです。このデンプンを取り出す作業は非常に手間がかかるものですので、葛のデンプンだけで作られた「本葛」の生産量は少なく高価なのです。
くず粉は、風邪を引いた時にお馴染みの「葛根湯」にも使用されるだけあり、美容や健康に良い効果を与えてくれます。

まず、特に女性に嬉しい効果が、くず粉のダイエット効果です。くず粉を使用した葛湯は、食前に飲むことで空腹を和らげることができるので、食べ過ぎを防いでくれます。また、くず粉のとろみによって身体を温める効果もありますので、冷え性の方にもおすすめです。
さらに、葛湯は胃腸を健康に保つ作用もあり、便秘にも良いとされています。

さっぱりとした食感が、これから暑くなる時期にうれしい葛切り。
ぜひ、みなさまも召し上がってみてはいかがでしょうか。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。
是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。

皆様のご来店心よりお待ちしております。