ブログ京橋店

2017.9.29

浮太(おきゅうと)・ところてんの違い

「浮太(おきゅうと)」と、「ところてん」。見た目や食感は似ているように思えるかもしれませんが、これらにはいくつかの違いがあります。

本日は、浮太(おきゅうと)と、ところてんについてお話させていただきたいと思います。

浮太とは

浮太
浮太(おきゅうと)とは、福岡県福岡市を中心として食べられている海藻加工食品のことです。
浮太は、96.5%が水分であり、その残りがタンパク質や炭水化物などです。このことからわかるように、浮太の栄養価は高くないですが、独特の食感などが好まれている食品だと言えます。

浮太の作り方は、原料である「エゴノリ」と「沖天」や「テングサ」をそれぞれ水洗いして、天日干しします。
次に、天日干しした「えご草」と天日干しした「沖天」をだいたい6:4ぐらいのの割合でよく混ぜて叩きます。
そして、酢を加えて煮溶かしたものを裏ごしして、小判型に成型したら、常温で固まるのを待ちます。
博多では、小判型のおきゅうとをくるくると丸めたものが売られています。

あめ色をしていて、ひきがあるものは良いとされていますが、その一方で黒っぽいあめ色をしているものはあまり品質が良くないとされています。
ちなみに、みどり色をしている「おきゅうと」を目にすることがあるかもしれませんが、これは全くえご草が使われていないものだと言えます。

浮太の食べ方としては、5ミリ~1センチ程度の短冊状に切り分けて、鰹節と薬味のおろし生姜もしくは、きざみねぎを乗せて醤油で食べるかのが一般的です。または、芥子醤油やポン酢醤油やゴマ醤油などで食べることも好まれています。

ところてんの特徴

ところてん
ところてんは、「テングサ」や「オゴノリ」などの紅藻類を煮溶かし、寒天質を冷まして固めた食品です。
このように、煮溶かした寒天質を「天突き」という器具で押し出しながら細い糸状に切った形態が一般的です。
ところてんは、そのほとんどが水分であり、残りの成分は多糖類がほぼ占めています。ゲル状のものではありますが、ゼリーとは異なり表面はやや堅く、独特の食感が特徴的です。
ところてんも浮太と同様に栄養価は決して高くありませんが、食物繊維を豊富に含んでいるため、整腸効果があります。

ところてんの食べ方としては、二杯酢または、三杯酢をかけた物に和辛子を添えたり、黒蜜をかけるなどして食べるのが一般的です。
また、醤油系のタレなどで食べる地方もあるようです。

ところてんの作り方としては、
まず、テングサを天日に干して綺麗に洗浄します。
白くなるまで何度も洗浄を繰り返したら、この後なんと1年程度冷暗所にて保管します。
大きめの鍋に上記のテングサと水を入れて沸騰させます。
沸騰したら、弱火にして1時間程度煮ましょう。
布などでこすことで不純物を取り除き、バットなどの容器に移し替えます。
容器に移し替えたら、3時間程度自然にさまして固めます。
天突きで突いて、お馴染みの形状にしたら完成です。

ご家庭で作るとなると大変かもしれませんが、自家製のところてんなんて風情がありますよね。
是非、挑戦してみてはいかがでしょうか。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。

皆様のご来店心よりお待ちしております。

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