ブログ銀座三丁目店
銀餡について
雨に映える紫陽花の花を見ながら
さわやかな初夏の季節となって参りました。
会席の中には料理を演出する「銀餡」がございます。
今回はその銀餡についてお話いたします。
和食料理で蒸し物や煮物、茶碗蒸しなどにとろみのかかっている餡を銀餡といいます。
銀餡は、お吸い物にみりん、薄口醤油で強めに味を付けたところに
葛粉や片栗粉、またあまり知られていませんが今人気のタピオカの原料タピオカ粉でも
とろみをつけ作ります。
煮物などは食材には薄味を付け、銀餡を掛けて、味を補いつやを出し
ふり柚子やおろし生姜、山葵をのせて全体の味を引き立てるときに使います。
玉地蒸しなどは、鮑や、海老などをのせて銀餡を掛けると口当たりをまろやかになります。
当店では玉地蒸しに鮑や順菜をのせて銀餡を掛けて刻み柚子で香りを出し提供しております。
爽やかに仕立てたお料理を是非ご堪能下さい。