ブログ銀座三丁目店
桜エビは海の宝石
「桜エビ」なんて素敵な響きなのでしょうか。その名を聞いただけで鮮やかな桜色の彩りが目に浮かびます。乾燥した状態の桜エビが一番身近な存在かと思いますが、お刺身も最高なんです。生、干し、佃煮や釜揚げに素揚げ、様々な食べ方があります。本日はそんな桜エビについてお話しさせていただきたいと思います。
桜エビとは
桜エビは、サクラエビ科に属する小さなエビで、深海の中層を群れで遊泳しています。その名の通り桜色の体をしていて、その美しい姿から海の宝石とも呼ばれているそうです。体長は4cm位とすごく小さいです。
桜エビ漁の時期は決まっていて、3月中旬~6月初旬と、10月下旬~12月下旬です。産卵期である6月中旬~9月は、桜エビを保護するため捕ってはいけないと決められています。また、冬の時期は桜エビが深い海に移動するため漁獲できないそうです。
桜エビ漁が始まったのは、1894年と歴史はそう古くはないようです。ある日、由比の漁師がアジを捕まえるために漁へでた際に、網が海の深くに潜ってしまい、その網を引き上げるとそこには大量の桜エビがかかっていたそうで、そこから桜エビ漁が始まったんです。偶然の出来事がきっかけとなり、今こんなにおいしい食材をいただくことができていたのですね。
日本の桜エビ水揚げ量のほぼ100%を、静岡県の駿河湾が占めています。また、日本だけでなく台湾でも生息が確認され漁業の対象になっているので、日本にも輸出されています。しかしながら台湾産のものは駿河湾産のものにに比べると甘みや旨みは落ちてしまうそうです。
由比港では、毎年5月3日に「由比桜えびまつり」というものが開催され、約7万人の参加があり、様々なお店が所狭しと並びます。桜エビ、かき揚げ、しらす、また地酒など、地元の食材がたくさん販売されます。もちろん販売だけでなくその場で食べることもでき、桜エビのかき揚げ、桜エビのかき揚げそば、桜エビの焼きそばなどが人気だそう。
桜エビの加工
・私たちの身近なものは、生桜エビ(冷凍)や、干しエビ(干物)などですね。
生のものはワサビ醤油で食べたり、釜揚げ、素揚げ、かき揚げ(かき揚げ丼や天丼)にしていただきます。
干しエビには独特の食感と味わいがあり、天日干しにされ日光に当たることによって、香り、風味や甘みが強くなります。 これをお好み焼きやかき揚げなどに入れて使いますが、この際フライパンで軽く炒めてから入れると香りが何倍にも良くなります。
・産地の近くでは、軽く塩ゆでした釜揚げ桜エビが鮮魚店に出ることがあります。釜揚げするときは、2~3%の食塩を入れた大釜の熱湯で茹でることで、コクや旨みが加わります。
・漁師町では「沖あがり」と呼ばれる桜エビと豆腐とネギをすき焼き風に煮た漁師料理があります。
桜エビのレシピ
私自身がおいしそうと思ったレシピをご紹介します。
・いんげんと桜エビ炒め
・キャベツと桜エビ炒め
・桜エビと大葉のかき揚げ
・レタスと桜エビの塩だれ和え
・桜エビと野沢菜のポテトサラダ
・菜の花と桜エビと卵の混ぜご飯
・揚げ玉と桜エビのおにぎり
・桜エビとキャベツのペペロンチーノパスタ
・春キャベツと桜エビのパスタ
春頃から出回り始める桜エビ、他にも数ある春の訪れを知らせる食材と合わせることで、旬の旨みを存分に味わうことができますね。
いかがでしたでしょうか?どんな料理も格段においしさを増してくれる食材、桜エビ。脇役のイメージも強いですが生のお刺身や釜揚げなど、桜エビを主役にその旨みを存分に味わってみたいものですね。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。
皆様のご来店心よりお待ちしております。