ブログ銀座三丁目店
苺の歴史や品種について
苺は、子供から大人まで人気のある果物の一つですよね。スーパーや八百屋さんなどに並びだすと、春の訪れを感じさせてくれる果物でもあります。
本日は、苺についてお話させていただきたいと思います。
苺について
苺は、水で洗ってそのまま食べることはもちろん、お好みによってコンデンスミルクやヨーグルトをかける食べ方も人気がありますよね。
また、イチゴジャムやイチゴジュースなどに加工されたり、アイスクリームやお菓子に練りこまれて使用されることも多いものです。
その他にも、ショートケーキやタルトなどといった洋菓子の飾りであったり、いちご大福などの和菓子の材料としても多く使用されていますよね。さらに、最近では凍結乾燥させたものを、チョコレートなどでくるんだ菓子も目にする機会が多いものです。
ちなみに、イチゴ味のかき氷のシロップや牛乳、キャンディーなどの多くは、イチゴの成分を全く含んでいません。実は、これらのようなイチゴの風味は、酢酸アミルやアネトールなどを配合して作ったイチゴ香料と赤い着色料で再現されていることが多いのです。
モモやみかんなどの缶詰はありますが、いちごの缶詰がないことに疑問を持っている方もいるかもしれませんが、いちごは製造する際に行われる熱殺菌時に、ビタミンの崩壊とともに型崩れを起こすため、缶詰への加工は不向きだとされているのです。
日本にイチゴが伝わったのは江戸時代のことで、オランダ人によって伝来しました。その後、イチゴが一般市民にまで広がったのは1800年代であり、本格的にイチゴの栽培が始まったのは、1872年頃からなのだそうです。
日本におけるイチゴの生産量は年間約20万トンで、そのほとんどは11月~4月に生産されているものです。
5月~10月に生産される量は1万トン以下で、わずか5%にすぎないのです。11月~4月に生産されているイチゴは、冬から春に実をつける「一季成りイチゴ」と呼ばれていて、5月~10月に生産されるイチゴは、「四季成りイチゴ」または「夏イチゴ」とも呼ばれています。
様々な品種
それでは、主な品種ごとに特徴などをご紹介していきたいと思います。
■とよのか
とよのかは、昭和48年に「ひみこ」に「はるのか」を交配して、それ以後も選抜を重ねて育成されたものです。
とよのかは、酸味が少なく大粒で甘いのが一番の特徴です。九州を中心に広く栽培されている品種であり、1980年代~1990年代の終わりごろまでは「東の女峰、西のとよのか」と呼ばれ、いちごの品種の二大勢力の一つだとされてきました。
現在では、売れ筋こそ後続のより大粒な品種に奪われているようですが、スーパー等でよく目にできる定番の品種です。
■女峰
女峰は、九州の「とよのか」に対抗して、「はるのか」、「ダナー」、「麗紅」を交配して作られた品種です。
この「女峰」という品種名は、女峰山にちなんで名付けられたとされています。糖度が極めて高く適度な酸味も持ち合わせている女峰は、甘酸っぱい味が魅力です。さらに、色が鮮やかで見た目にも美しいことから、ショートケーキなどに使用する業務用のイチゴとしても使用されてるのです。
■とちおとめ
とちおとめは、「とよのか」と「女峰」を交配し、さらに「栃の峰」が交配されたものです。女峰より粒が大きく甘さも強い、日持ちが良いのが特徴です。今では、「とよのか」や「女峰」といった従来の二大勢力に代わって、とちおとめの生産量が日本一だとされています。
イチゴの品種は数多くあるため、今回全ての品種をご紹介することはできませんが、機会があればぜひいろいろな苺を食べ比べてみてはいかがでしょうか。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。
皆様のご来店心よりお待ちしております。