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慈姑はご存知でしょうか

慈姑(クワイ)という食べ物をご存知でしょうか。お正月のお節などで食べたことがある方も多いかもしれません。あまり知られていない食べ物ですが、栄養満点で冬だけでなく秋にもおすすめの食べ物です。本日はこの慈姑とはどんな食べ物なのかご紹介します。

 

慈姑とは

クワイは水生多年草であるオモダカ科のオモダカの栽培品種で、地方により、田草、燕尾草、クワエとも呼ばれています。
古くから自生していることや葉の形の特徴が、様々な呼び方をされる理由とされています。

日本では主に食用として使われています。

クワイという名前の由来は諸説ありますが、収穫した姿が農機具の鍬(くわ)に似ていたことから「くわいも」と呼ばれ、やがて少し変わりクワイとなったという説や、河芋(かわいも)がやがてクワイと変わっていったという説や、クワイグリから転訛したという説があり、本当のところはわかりません。

平安時代初期に中国から日本へ伝来したと言われています。

クワイの栽培品種としては3種類あり、青藍色の青クワイ、淡青色の白クワイ、小粒の吹田クワイです。

いずれも葉は矢尻型をしており、原種のオモダカと比較すると塊茎が大きくなり、水田で栽培されています。

日本では青クワイが主流で、ほくほくとした食感が特徴です。中国では白クワイが主流となっており、シャリシャリとした食感が特徴です。また吹田クワイが最も野生種に近いものとされています。

クワイのイメージとしてはサツマイモに近く、デンプン質が豊富で栄養価がとても高いです。
100グラムあたりのカロリーが126キロカロリーで、炭水化物の他に、カリウム、葉酸、カテキンなどを含んでいます。

日本と中国では、塊茎を食用としますが、欧米では観賞用とされています。
特に日本では、世界から見ても最も普及しており、「芽がでる」と縁起の良い食べ物とされ煮物としておせち料理に振舞われます

クワイは皮を剥き、水に晒し、アク抜きをしてから調理します。シュウ酸を含んでいるので茹でこぼした方が良いようです。ユリ根のようなほろ苦さがあり、ほっくりとした食感を楽しむことが出来ます。

 

慈姑の加工品

クワイの生産量は一位が広島県で二位が埼玉県ですが、宅地開発の影響で近年は減少傾向にあります。

埼玉県越谷市は、県内で最大の生産地となっており、地元の研究会がクワイの普及活動に力を入れています。
クワイを使ったビールや、越谷商店会連合会では、クワイを使った「縁起コロッケ」などご当地グルメを目指しているそうです。

生産地一位の広島県福山市では、スナック菓子の「くわいっこ」、くわい焼酎「福山そだち」が販売されています。

同じくくわい焼酎では、大阪府吹田市が吹田クワイを使い、クワイ焼酎「芽吹」を作っています。

 

慈姑の栄養素

クワイの煮物

クワイは約1/4が炭水化物なのでカロリーは高めですが、ミネラル、カリウムが豊富な食べ物です。

特にカリウムの含有量は100グラムあたり600ミリグラムと大変多く、野菜の中でもトップクラスです。

カリウムは体内の余分な塩分を尿と共に体外に排出してくれるので、浮腫の軽減や、高血圧の予防改善に有効とされています。

また夏バテの際にも、カリウムが豊富なクワイを食べることで、夏の暑さで大量の汗と共に出ていくカリウムを補い、食欲減退や疲れやすやを防いでくれます

ビタミン類は全体としては少なめですが、ビタミンB群のビオチンの含有量もまた、野菜類の中で上位に位置しています。

ビオチンは皮膚の健康を保ち、筋肉痛の緩和、疲労回復にも効果の高い栄養素です。

また絶対量としては少ないですが、タンパク質も多く含まれています。

 

 

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。

 

皆様のご来店心よりお待ちしております。

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