ブログ銀座三丁目店
独活のおいしい食べ方とは
「独活」皆さんはこの漢字を読むことができますか?正解は「ウド」です。ほろ苦い味わいとさわやかな香りが際立つウドは、酢みそ和えのイメージが強いですが、まだまだおいしくいただける食べ方がたくさんあります。本日はそんな独活についてお話しさせていただきたいと思います。
独活とは
ウドは独特の香りとほのかな苦味、そしてシャキシャキとした食感が持ち味の野菜です。
主な産地は栃木県で、次いで群馬県、秋田県で、1月~5月頃に多く出回ります。
全体が白い「軟白ウド」と、緑色の「山ウド」の2種類がありますが、よく出回っているのは軟白ウドで、これは地下で栽培するなどして日光を当てずに育てる(軟白栽培)ため、全体が白くなるのです。
山ウドは、本来野生のものをさしますが、野生のものは穫れる量が少なくほとんど出回ることはありません。ですから、店頭に並ぶ「山ウド」のほとんどは、軟化ウドに日光を当てて緑色にさせたものなんです。
・軟白ウド
全体が白く、一部に薄紅色が混ざっていることもあります。山ウドに比べると苦味はおだやかで、独特の香りがあります。売られているものに品種が書かれていることはあまりないのですが、「伊勢白」や「愛知坊主」などの品種があります。
・山ウド
軟白ウドに比べると香りと風味がともに強く、苦味やアクも強いです。自然の味を好む人には人気が高いようです。野生のものは茎まできれいな緑色をしています。
ちなみに、慣用句に「独活の大木」というものがあるのをご存知ですか?その意味は「体ばかり大きくて役には立たない」という内容です。ウドは食べられるのは若い茎や穂先のみで、大きくなると食べられませんし、またウドは大きくなるとはいえ「木」ではなく「多年草」であって、高さ2~3mに成長はしますが、結局は草なのでやわらかく使い道がないそうです。そういったことからこの慣用句にウドが使われているのですね。
・おいしいウドの選び方
茎が太く穂先まで張りがあり、うぶ毛の密度が濃いもの。穂先がしおれていたり、茎が変色してしまっているものは鮮度が落ちているので避けた方がよいです。また、山ウドは茎が短く香りが強いものを選ぶとよいでしょう。
・保存方法
新聞紙に包んで冷暗所または冷蔵庫の野菜室へ入れて、3~4日を目安に使いましょう。時間が経つとかたくなり、苦味やアクも増えてしまいます。また、軟白ウドは光に当てることでもかたくなるので注意が必要ですよ。
おいしい食べ方
酢の物、和え物、サラダ、天ぷら、煮物などがあります。
・ウドは生のまま食べられますが、アクが強いので厚めに皮をむいて酢水にさらします。
(酢は変色防止のため)
・皮をむいたウドは短冊切りや笹がきなどにして酢味噌をつけたり和え物などにすると美味しいです。
・皮は天ぷらやきんぴらにすると、また違った味わいが楽しめますよ。
その他ウドのおすすめレシピを紹介します。
・ウドの酢みそ和え
ウドと言えば、まずは酢みそ和え。若い葉っぱも一緒に混ぜると彩りもきれいです。
・ウドの穂先と葉の天ぷら
ほろ苦さが美味しい、ウドの穂先と葉の天ぷらです。
・ウドと牛肉の時雨煮
日本酒のおともに最高ですよ。
・ウドと豚バラ肉の味噌炒め
ウドと豚肉と味噌はとても相性がよく、ご飯が進みます。
・ウドとレンコンの混ぜご飯
ウドとレンコンを軽く煮てご飯に混ぜます。ご飯は酢飯でも良いですよ。香りと食感を存分に楽しめる一品です。
栄養と効能
・生のウドにはカリウムが豊富に含まれています。カリウムは高血圧、心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化の予防に役立ちます。また、体内の余分なナトリウムを排出して、血圧の上昇を抑えてくれる働きもあります。
・ウドが持つ苦味(アク)はポリフェノールの一種「クロロゲン酸」で、抗酸化作用があるといわれています。ただし、調理する際にアク抜きをするので、その効果はあまり期待できないかもしれません。
アクが強くその苦味からちょっと敬遠しがちなウドですが、アク抜きをしたり調理方法によって苦味も大分抑えることができます。もちろん苦味が好きな方はウド本来の香りと風味を存分に味わってくださいね。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。
皆様のご来店心よりお待ちしております。