ブログ銀座三丁目店
世界のお月見のご紹介
世界のお月見には、その国によってさまざまな楽しみ方があります。例えば、同じアジアの地域でも、お月見の習慣は異なっているのです。
本日は、世界のお月見についてお話させていただきたいと思います。
中国の月見
日本の十五夜の月を鑑賞する慣習は、実は中国に由来しています。
中国では、中秋節として盛大にお祝いするため、この日は祝日となっています。中国ではお月見の当日には、日本のようにお団子を食べるのではなく、月餅を食べながら月を観る慣習があります。しかし、近年では月餅はひと月以上前から知人に配るようになったため、お月見の当日までに月餅は食べ飽きてしまいます。すると、当日には売れ残りを恐れて月餅が安売りされるということも起きているそうです。
台湾の月見
台湾でも、中秋節は重要な民俗行事であり、この日は台湾でも休日となります。
台湾では、月見をしながら月餅やブンタンを食べる習慣が一般的です。しかし、地域によってお月見の習慣は異なり、高雄市ではアヒルを殺して食べる習慣や、宜蘭の小麦粉を練って中に黒糖を塗って焼いた「菜餅」を食べる習慣などもあるのです。さらに、台湾の南部の地域では、お月見の日にはおもちや火鍋を食べる風習もあるそうです。
しかし、その一方で1980年代中期頃から、お月見の日には屋外でバーベキューをするといった別の楽しみ方も増えているそうです。その始まりには諸説ありますが、「広告代理店の影響」や「月見の最中に腹が減る」からだと言われています。
ベトナムの月見
十五夜の日に食べられるベトナムの月餅は、丸いものもありますが、四角いものも多くあるのが特徴です。
ベトナムの十五夜に欠かせない行事は、中秋節の前や最中に行われる獅子舞です。この獅子舞は、アマチュアの子どもチームと、プロチームとの両方によって踊られるのです。
これらの獅子舞のグループは、通りで踊ったり、家を訪れて踊ってもいいか尋ね、もし許可があれば、獅子が家の中に入って踊り、家のために幸運を祈るのだそうです。この際に、家主は感謝を込めて、ご祝儀の金銭を渡す風習があります。
また、ベトナムでも中国と同様に中秋節には月餅を食べる習慣があります。
しかし、ベトナムでは他の地域と異なり、中秋節は「子供のための祭り」と見なされているそうです。古来のベトナムでは、子供は純粋で無邪気であるため、「聖なる自然の世界と近い存在」だとされていました。このことから、子供達の近くに居ることは精霊や神とつながる道だと考えられていたのです。
日本の月見
日本では、八月十五夜の月に対して、九月十三夜の月は「後の月」と呼ばれ、これは日本独自の風習と言われています。その際に、ちょうど食べ頃となった大豆や栗などを供えることから、この夜の月を豆名月または栗名月とも呼んでいるのです。
日本以外の国でも月見の風習はあるようですが、どれも独特なもので面白いですよね。今回ご紹介したことで興味を持っていただけたら幸いです。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。
皆様のご来店心よりお待ちしております。