ブログ銀座店
釜仕立てのお料理について
釜仕立てとは、食材を器に見立てて使用しているお料理のことです。華やかで美しく見栄えすることから、おもてなし料理におすすめの釜仕立てには、柚子の果実が使用されることが一般的です。
本日は、「釜仕立て」についてお話させていただきたいと思います。
「釜仕立て」について
冒頭でもご紹介したように、「釜仕立て」とは食材を器に見立てて使用しているお料理のことで、ほとんどの場合は柚子の果実が用いられます。
柚子の上部をカットして中身をくりぬき、そこへ詰め物をしたもので、「柚釜(ゆがま)」とも呼ばれています。くりぬいた部分には、柚子の果汁を混ぜた味噌や、あえ物を詰めて焼くものなど、さまざまです。
この、柚子仕立てが持つ時代は古く、室町時代の文献にも登場しているそうです。
見た目が美しいことはもちろん、柚子の香りも楽しめるのが嬉しいですね。
柚子仕立てのお料理のご紹介
柚子仕立てのお料理は、柚子の果実の中身を上手にくりぬくことが必要であったり、包丁で渕の部分をギザギザにカットしたりと、手間のかかる作業が必要となります。
料亭などで出されることも多くありますが、見栄えすることからご家庭でのおもてなし料理にもおすすめですので、ぜひ機会があったら、作ってみてはいかがでしょうか?
今回は、子供から大人まで楽しめる「柚子仕立ての茶碗蒸し」の作り方をご紹介したいと思います。
【4人分の材料】
・柚子 4つ
・カニのむき身(カニカマでも大丈夫です) 30g
・しめじ 1/4パック
・卵 1個
・だし汁 1カップ
・しょうゆ 少々
・塩 少々
【作り方】
まず、器として使用する柚子の上部1/5ぐらいのところで横にカットします。
中身をスプーンで丁寧にくりぬき、器にできる状態にしましょう。
カニ(カニカマで代用もOKです)の身をほぐし、しめじも小房にほぐします。
ボウルに卵を割り入れてよくほぐしたら、だし汁・しょうゆ・塩を加えて漉します。
先ほど中身をくりぬいた柚子の器に、カニのむき身としめじ、卵とだし汁などを加えたものを流し入れます。
これを、蒸し器に入れて強火で2分、弱火で15分~20分程度蒸しましょう。
蒸しあがったら、完成です。
華やかな見た目はもちろん、柚子の良い香りも一緒に楽しむことができるので、ホームパーティーなどのおもてなし料理におすすめです。
くりぬいた柚子の中身は、お菓子作りの材料に使用するのもいいですね。
ご家庭でも、ぜひ作ってみてください。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。
ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。