ブログ銀座店
今が旬の鮟鱇のご紹介。
本年も押し詰まってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。本日は鮟鱇についてお話させていただきたいと思います。
鮟鱇と言う魚は、見た目はあまり良くありませんがとても美味しい魚です。何といってもあん肝やアンコウ鍋はこの季節にはたまりません。また、抜群の栄養価を持っていることでも知られています。それでは、鮟鱇の特徴などについて詳しくご紹介していきたいと思います。
鮟鱇の生態
鮟鱇は一部例外はいますが基本的には海の深さが深いところで500メートル、浅くても30メートルに生息している深海魚です。餌の食べ方にも特徴があります。他の魚を待ち伏せして捕食します。これは鮟鱇が極端に泳ぎスピードが遅いからです。餌となる魚を追いかけまわしても捕まえることが出来ないため、海底で待ち伏せし頭についているアンテナのようなものでほかの魚をおびき寄せます。そこにまんまとやってきた魚を丸のみにするというものです。
鮟鱇は雑食で、小さな魚、イカ、カレイ、カニ、貝、カモメやペンギンまで食べてしまうそうですね。
体長は大きいもので2M程にも成長し、60キロほどの重さのものも水揚げされたこともあるようです。
食材としての利用
鮟鱇料理で一番ポピュラーなものはやはりアンコウ鍋ではないでしょうか。大きな鍋に野菜とアンコウの七つ道具、割り下を入れて煮だてる料理です。
ここでアンコウの七つ道具についてお話します。鮟鱇には七つ道具と呼ばれる部位が存在します。まず、身の部分をヤナギと言います。白身でたんぱくな味が特徴です。次は皮です。これはその名前の通り皮の部分です。コラーゲンが非常に多く含まれています。水袋は胃の部分です。肝臓はあん肝ですね。これは海のフォアグラと呼ばれるほどのおいしい部分です。
ヌノと呼ばれる部分は卵巣です。エラは他の魚では食べませんが鮟鱇は鍋に入れて食べます。トモはヒレの部分を指します。
鮟鱇の栄養価
鮟鱇はとてもヘルシーな魚です。白身部分は脂質が少なくナイアシンやビタミンB1、ビタミンB12などが含まれており、貧血の予防や皮膚などの健康維持に期待が持てます。
身がタンパクなのに対して鮟鱇の肝は高カロリーです。ビタミンAやビタミンDが多く含まれています。これらの栄養素は肌の健康維持や老化防止、滋養強壮に効果があるようですね。
鮟鱇の旬と産地
鮟鱇が旬を迎えるのが11月から2月の冬の時期です。これは冬場の膿は水温が低くアンコウの身が引き締まる為です。加えて、春の産卵を控え肝臓が肥大化することで美味しさが増します。しかし、産卵を終えると肝は縮んでしまいます。夏場にかけて徐々に味が落ちていくようです。
鮟鱇が良く水揚げされるのが茨城の大洗港です。鮟鱇の一大産地として有名ですよね。それに千葉県の銚子港、山口県の下関港も有名な産地です。
現在では国内ナンバー1の水揚げ量を誇っています。下関は河豚のイメージが強いですが鮟鱇も負けじと水揚げされています。
今回は鮟鱇について詳しくお話させていただきましたがいかがでしたでしょうか。見た目はなかなか特徴的ですが食べておいしいですし、栄養価も満点、ヘルシーなので女性にもお勧めしたい旬の食材です。また、鮟鱇の水揚げが盛んな港では様々な料理にして提供してくれるお店が多いと思います。ぜひ、アンコウ鍋で体の芯から温まってみませんか?
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。