ブログ銀座店
京野菜はご存知ですか?
京都の豊かな自然の中で育った京野菜は、味や風味が抜群に良いことで知られていますよね。数多くの種類がありますが。みなさんはいくつの京野菜をご存知でしょうか?
さて、本日は京野菜についてお話させて頂きたいと思います。
京野菜について
一般的に「京野菜」と呼ばれるものには、京都府が定める京の伝統野菜と、ブランド京野菜の2つがあり、それぞれ異なる選定基準によって指定されています。
前者は、京都府内で明治以前に導入された野菜であることが条件であり、後者は、優れた品質で安心安全と環境に配慮した生産方法をとっている農林水産物であることが対象となっています。
日本文化の象徴とされている京都の風土の中で育てられ、京の食文化を支えながら発展してきた京野菜は、特徴的な形や色、味わい、さらには高い栄養価も誇るという特徴があります。京野菜は、京都だけでなく、日本全国に出荷されて多大な人気を得ているのです。
なぜ京野菜がこれほど発展したのかというと、一番影響したのは京都という独特の風土だと言えます。
豊富な地下水や、鴨川によって供給される質の良い水、そして、様々な栄養が含まれた豊かな土地や、盆地特有の冬の厳しい寒さと夏の猛暑と対照的な気候が、野菜にとっては最高の環境だったからでしょう。
また、地形的に海と離れているため新鮮な海産物が手に入りにくかったことから、野菜作りが発展したとも言われています。
京野菜の味に関しては、全体的に濃いめであるのが特徴です。実際食べてみると実感するのですが、一般的な普通の野菜に比べるとしっかりとした味わいがあり、個性的な印象を受けるのです。
それでは、次から具体的な品種をご紹介していきます。
代表的な京野菜
万願寺とうがらし
まず、「万願寺とうがらし」です。
万願寺とうがらしの特徴としては、肉厚で柔らかく、甘みがあります。長さは約15センチ程で、一般的な物のな3倍にもなるのです。
種が少なくて食べやすい他にも、食物繊維やビタミンCが多く含まれているため、夏かぜの予防や血液をサラサラにする効果があるとされています。万願寺とうがらしは、肉詰めや素揚げにするのがおすすめです。
鹿ケ谷かぼちゃ
次は「鹿ケ谷かぼちゃ」です。鹿ケ谷かぼちゃは、見た目がおもしろくてひょうたんのような形が特徴です。
夏の暑い時期に旬を迎える鹿ケ谷かぼちゃは、縦に割ると下半分に空洞があり種が入っています。一般的なかぼちゃよりも栄養価が高く、血中コレステロールを下げる効果があるとされています。かぼちゃを使用したお料理と言えば、煮物が一般的ですが、面白い形を利用してグラタンや肉詰めに使用するのもおすすめです。
九条ネギ
続きましては「九条ネギ」です。
青ネギの中でも長く細いのが特徴である九条ネギは、柔らかくて風味も甘みともに格別です。九条ネギは通年栽培されていますが、秋から冬が一番美味しい旬だとされています。
九条ネギには、がん予防に効果があるとされているカロチンやビタミンBが多く含まれているのに加えて、体を温める効果もあります。ですので、肩こりや冷え性の方は積極的に摂りたい食材なのです。薬味はもちろん、ネギ焼きや煮物、油揚げとイカの酢味噌和えなどと、万能に活躍することができ、どんな料理に使っても本来のおいしさを味わうことができます。
水菜
ギザギザの見た目が特徴の「水菜」の旬は、11月~3月の寒い時期です.
水菜には、ビタミンC、Eが多く食物繊維も豊富で、大腸がん予防にも効果的だとされています。
肉の臭みを消す効果もあり、鍋料理によく使われます。しかし、あまり火を通し過ぎてしまうと、固くなってしまいますので注意しましょう。もちろん、サラダとして生でも食べられます。
今回は、ほんの少ししかご紹介できませんでしたが、京野菜にはまだまだ沢山の種類があります。
当店は京野菜使用認定店でございます。
京野菜を本場京都にて修業した職人が調理し、おもてなしさせて頂きます。
是非当店で、京野菜を通して京都の歴史に触れて頂きたいと思います。
皆様のご来店心よりお待ちしております。