ブログ銀座店

2018.6.27

スズキという魚について

ルアー釣りのターゲットとして大人気のスズキは、あまり知られてはいませんが、実は高級魚なのです。「出世魚」とも呼ばれるスズキですが、なぜ出世魚と呼ばれているのかということも気になりますよね。

本日は、スズキについてお話させていただきたいと思います。

スズキの特徴

スズキ
スズキの呼び方は、地方によって様々に異なり、統一的な定義はないようですが、一般的には成長とともに呼び名が変わるという特徴から、「出世魚」と呼ばれています。

関東での呼び方の例としては、1~2年もので全長 20~30cm 程度までのものを「セイゴ」、2~3年目以降の魚で全長 40-60cm 程度までを「フッコ」、そして、それ以上の大きさのもので4~5年もの以降程度の成熟魚が「スズキ」と呼ばれているのです。

ちなみに、関西では「フッコ」の代わりに「ハネ」という呼称が使用され、東海地方では、60cm程度までを一律に「セイゴ」、それ以上の大きさの成熟魚を「マダカ」と呼んで二分することが多いようです。また、宮城県周辺では小型のものを「セッパ」、有明海産は地元の人からは「ハクラ」と呼ばれています。本当に、その地域によって呼び方や対象となる大きさも異なる事がわかりますね。

スズキの全長は最大で1mを超え、細長くて平たい姿が特徴です。口は大きく、下あごが上あごより前に出ています。色は背中側が緑黒色~灰緑色、体側から腹部にかけて銀白色で、尾びれには切れ込みがあります。
若い個体の中には背側や背びれに小黒点が散在する個体もあり、成長するととに消えますが、背びれの黒点は大きくなっても残ることもあるそうです。
スズキの生息している地域は広く、北海道南部から九州までの日本列島沿岸に加えて、朝鮮半島東や南部、沿海州に分布しています。

冬は湾口部や河口など外洋水の影響を受ける水域で産卵や越冬を行ないます。そして、春から秋には内湾や河川内で暮らすという比較的規則的な回遊を行なっていることで知られています。昼間に動くことは少ないのですが、夜になると動きだすという点も特徴で期です。肉食性ですので、小魚や甲殻類などを、その大きな口で捕食するのです。

スズキの産卵期は、10月~3月と言われ、盛期は日本の多くの場所で12月か~1月とされています。
海域において直径約1.3mmの小さな卵を生み、卵は単独で海中を漂います。孵化した仔魚は成長にともなって湾奥や河口近くに集合しますので、冬から春には、湾奥や河口の周辺、河川内の各浅所で仔稚魚が見られるのです。
一部の仔稚魚は、体長2cmほどの仔稚魚期から純淡水域まで遡上するのですが、この際に遡上前の成長がより悪い個体ほど河川に遡上する傾向があるそうです。まだ小さな仔稚魚は遊泳力が非常に弱いため、潮汐の大きな有明海では上げ潮を利用して、潮汐の非常に小さい日本海では塩水遡上を利用して河川を遡上するそうです。
仔稚魚は、カイアシ類や枝角類などの小型の生物から、アミ類、端脚類などの比較的大型の生物へと、成長していきます。そして、夏になると河川に遡上した個体の一部は5cmほどの大きさになり、海に下るのです。

スズキの栄養素

スズキ

高タンパクで低脂肪なスズキは、典型的な白身魚です。
スズキに含まれているタンパク質には、体力の向上や代謝活動の促進、免疫力を向上させる嬉しい働きがあります。脂質は100gあたり4.2gと少な目で、高血圧の予防や、コレステロールの低下をさせる一価不飽和脂肪酸オレイン酸が豊富に含まれます。加えて、それほど量は多くありませんが、血液をサラサラにし、抗血栓作用や認知症の予防改善効果が期待されているオメガ3系のEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)も含まれているのです。

ビタミン類ではビタミンA(レチノール)とビタミンB6が、スズキには多く含まれます。
ビタミンAには、目の健康を支えたり、粘膜や肌の健康を保つ作用に加えて、生殖作用の維持や免疫力向上の作用があります。ビタミンB6はアミノ酸代謝の補酵素として重要な栄養素で、健康な皮膚や髪、歯をつくり、免疫機能を正常に保つ働きがあるのです。。

 

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。

 

皆様のご来店心よりお待ちしております。

< 戻る

WEB予約はこちら

お電話でのご予約

銀座本店

03-6228-4313

西麻布店

03-6804-5113

赤坂店

03-6277-6270

八重洲店

03-5204-8067

京橋店

03-3538-5795

新橋店

03-5510-9033