ブログ銀座店

2018.11.26

きぬかつぎはご存知でしょうか

「里芋」というと、サツマイモやジャガイモよりも少し地味なイメージをお持ちの方が多いかと思います。さらに、家庭で調理する際は、里芋独特のぬめりによって皮が剥きにくく、手間取ってしまいがちですよね。しかし、火が通った里芋の皮は簡単に手で剥くことができることをご存知でしょうか?
本日は、里芋の皮がポイントとなる、「きぬかつぎ」というお料理についてお話させていただきたいと思います。

 

きぬかつぎとは?

きぬかつぎ
「きぬかつぎ」とは、里芋の小芋を皮付きのまま茹でる、または蒸したもので、切り込みを入れた皮を剥いて食べる秋のお料理です。
里芋の1/3程度のところに包丁でぐるりと切れ目を入れてから蒸し、蒸し挙がった里芋の皮をつまむと、するりと簡単に剥くことができるのです。一部分の皮をむいた里芋は、そのまま塩や味噌をつけていただきます。

この里芋料理は、なぜ「きぬかつぎ」と呼ばれているのかというと、里芋の一部に皮のついた様子が、平安時代の位の高い女性の衣装「衣被ぎ」(きぬかづき)を連想させられるものであったためです。その後に、「きぬかづき」が転じて「衣かつぎ」と呼ばれるようになりました。
確かに、茶色い皮からのぞく里芋の白さは、平安時代の高貴な女性の美しく透き通った肌を連想させられますよね。

調理法

里芋の調理
①まずは、里芋の皮についた泥を水で綺麗に洗い流します。
②里芋の1/3程度のところに、包丁でぐるりと一周切れ込みを入れます。
③鍋に、多めの水に塩少々と里芋を入れて、竹串がすっと通るぐらいまで茹でます。
④ゆであがった里芋は流水で粗熱をとり、皮を指でつまんでするっと剥きます。
⑤塩や味噌などでいただきましょう。

このように、里芋を茹でるだけのシンプルなお料理ですが、「きぬかつぎ」の由来を知っていると、なんとも粋な昔の人々のセンスを感じることができますよね。

里芋のカロリー・栄養

寒い時期にいただく里芋のほっとする食感は格別ですよね。
そんな里芋は、実は驚くほど充実した栄養素が含まれているにも関わらず、他のイモ類と比較しても低カロリーな優秀食材なのです。
例えば、100gあたりのジャガイモは76キロカロリー、サツマイモは132キロカロリー、山芋は65キロカロリーで、里芋はなんと58キロカロリーなのです。1個(40g)あたりで考えた場合でも、23キロカロリーですので、ダイエット中の女性でも安心です。

そして、里芋には他のイモ類にはない独特なぬめりがありますが、そのぬめりは「ガラクタン」と「粘液糖タンパク質の混合物」という成分によるものなのです。

ガラクタンは、炭水化物とたんぱく質の複合体のことを指し、脳細胞の活性化、がん細胞の抑制、免疫力の向上、動脈硬化予防が期待できます。
また、粘液糖タンパク質の混合物は、便秘の解消やスタミナアップ、さらに、胃腸の粘膜を保護して働きを活性化させる等の効果が期待できるのです。
他にも、里芋には18種類ものアミノ酸が含まれていることから老化防止や脳細胞を活性化する効果や、リンパの流れを促進する作用から美肌効果まで期待できるので、老若男女問わず嬉しい食材だということがわかりますね。

 

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。

 

皆様のご来店心よりお待ちしております。

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