ブログ銀座店

2018.1.15

清見タンゴール

年も明け、胃の疲れも治ってきている頃かと存じます。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回は、柑橘類の清見タンゴールについてご紹介いたします。

 

・育種親として優秀な清美

 

オレンジというと、ひと昔前は輸入物の印象がありましたが、昭和54年に清見が作られてからは

改良が進められ、日本の柑橘として定着しました。

現在では清見を交配親として数多くの品種が春先の果物として食卓を賑わしております。

 

清見という品種は、側に植えた他の柑橘類にも影響を受ける特性を持っているそうです。

たとえば、夏みかんの木の側に清見を植えると、大きな実をつけるそうです。

大きな実の利点は、贈答用として高い価格で取引されること、欠点としては、種が果実にできてしまうこともあることです。

 

もともと清見は、温州みかんの代表的な品種「宮川早生」と「トロビタオレンジ」を交配して、静岡県清水市興津の果樹研究所カンキツ研究部で誕生した品種だそうです。

この清見を親として誕生したのが、今や大人気の「でこポン」、「はるみ」、「せとか」といった品種です。

味も育種親としても、とても優秀な清見は、現在でも多く栽培されています。

 

 

・清見、せとか、でこポン、はるみの簡単な詳細

 

清見(きよみ)

清見タンゴールとも呼ばれます。

宮川早生(みかん)にトロビタオレンジを交雑した雑種。

果実は扁球形で200gくらいです。

玉ぞろいはあまり良くないのが多いのですが、果実面は滑らかで

果皮は黄橙色でやや剥きにくいです。

果肉は濃橙色で、柔軟多汁で、じょうのうは薄く風味も良好です。

2月下旬~3月上中旬に収穫し、初夏まで出荷があります。

 

 

せとか(瀬戸香)

(清見×アンコール)×マーコットとの掛け合わせです。

果実は扁球形で200~280gくらいです。

玉ぞろいがとても優秀なのが多く、果皮は橙~橙黄色です。

皮は薄く剥きやすいです。

マーコットのさわやかな香りを持ちます。

食べた感じはとても濃厚で果肉は橙色となっています。

肉質は柔軟多汁で袋ごと食べることができます。

2月上~下旬に熟します。主産地は広島、愛媛、沖縄です。

 

 

でこポン

品種名は不知火です。

清見×中野3号(ポンカン)の交雑実生です。

果実は扁球形で200g~280gくらいです。

玉ぞろいはあまり良くないのが多いのですが、果梗部にネックが突き出したものもあれば、

ない物もあります。

ポンカンの香りを持ち、味はとても美味です。

果皮は黄橙色で果肉は柔軟多汁となっております。

熟期2~3月で、主産地は熊本、愛媛、広島、鹿児島です。

 

 

はるみ(春見)

清見とぽんかんF2432の交雑実生です。

果実は扁球形で190gくらいです。

果皮は橙色でぽんかんに似ています。

果面は滑らかで皮は剥きやすいです。

果肉は橙色で柔らかく果汁は中くらいでとても美味しいです。

成熟期は1月で主産地は静岡、愛知、広島となっています。

 

 

・あとがき

今回は柑橘類、特に清見にスポットを当てました。

ご紹介させて頂いた柑橘類はどれも、そのものでしか味わえないものばかりです。

又、熟成期も少しずつずれているので、季節によってそれぞれの味覚を楽しむことができます。

是非スーパーなどでご購入いただき、食べてみてください。

 

ちなみに、当店でも扱っていますので、是非ご来店ください。

 

 

瓢喜銀座本店  松本

 

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