ブログ銀座店

2018.1.4

栃木のいちご・とちおとめ

風が冷たく、底冷えの季節となって参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は、当店でも提供しております。栃木のいちご・とちおとめについてご紹介いたします。

 

・栃木の至宝とちおとめ

栃木県の年間いちご生産量9500トンのうち、4割強の約4000トンで日本一の生産量を誇るのが、県南部の二ノ宮町だそうです。
鬼怒川、小貝川、五行川の3つの川がもたらした土を利用した一大水田地帯であり、その裏作として昭和31年にいちごの栽培が始まっています。当時は露地栽培のために春先の収穫でありました。
その後、ビニールを使ったトンネル栽培やパイプハウス栽培などが行われ、現在では、温度管理の自動化や作業が効率的になる高床式溶液栽培が普及しています。
品種も、ダナーから麗紅、女峰を経て、女峰より粒が大きく、酸味が少なく糖度の高いとちおとめが主流となりました。光沢のある鮮やかな紅色で日持ちもします。
(まさに良いとこ尽くめです!)

 

・栽培期間は14ヶ月

10月下旬に親株を畑に植え、越冬させ親株から子株を増やす。通常、ひとつの親株から3~40の子株ができます。そうして増えた株を翌年の7月下旬から約1ヶ月間、気温や日照時間を調整し、人工的に秋の天候を作りだした冷却施設で花芽分化を促し、ハウスに移植します。10月下旬から収穫が始まり、5月いっぱい続きます。
農家さんにとって収穫を始める時期と、翌年の収穫に向けての準備が重なり大変な作業となるそうです。

・いちご栽培の歴史

南米原産の野生種チリいちごと、北米種原産の野生バージニアいちごの雑種から産まれたそうで、古くは江戸時代にオランダから渡米してきたので、オランダいちごともいいます。
明治初年、欧米から導入された品種が東京の三田育種場や新宿御苑などで試作されました。当初は東京中心に栽培されていたそうなのですが、明治末期になると静岡県久能山で石垣栽培が行われるようになりました。昭和に入ると日本初の品種である副羽の露地栽培が始まり、戦後アメリカからダナーが導入されると、半促成栽培や抑制栽培など作型が多様化し、周年生産に向けて技術開発が進みました。

 

・いちごのヘルシーパワー

いわずと知れたビタミンCの宝庫であるいちごですが、可食部100gあたりのビタミンC量を比較すれば、アセロラや酢橘などのほうが苺よりも多いのですが、食べる機会の多さや、一度に食べる量などを考慮すると、断然いちごに軍配があがります。
中くらいの大きさのいちご5,6個を食べることで、大人の1日のビタミンC必要量をクリアできるそうです。ビタミンCは、コラーゲンの生成を助けて皮膚を健康にし、免疫力を高めて病気に強い身体を作り、ストレスや喫煙の害から身体を守ってくれます。さらに、ビタミンCは抗酸化力が大きいので、老化を防止しガンの発生も抑制するといわれています。

 

・生活習慣病を予防

ビタミンB郡のひとつで、胎児の健康保持に必要であるために、妊娠中の女性は多めに摂取したいといわれるようになった葉酸もたくさん含んでいます。
また、ペクチンという食物繊維が豊富に含まれています。ペクチンは腸内の善玉菌を増やして便秘を解消したり、大腸がんを予防したりする働きが知られました。
また、ペクチンには、血中コレステロール値を下げる作用もあります。エネルギーは果物の中でも低いほうなので、生活習慣病に大いに有効な食品といえるでしょう。
いちごジャムでは、ビタミンは激減しますが、ペクチンはのこります。ただし、エネルギーは激増するので食べすぎには注意しましょう。

今回はいちご・とちおとめについてでした。身近な物でも多くの栄養素を含んでいるものがたくさんあります。今どのスーパーにも売っているいちご、おやつは苺で決まりですね!

 

瓢喜 銀座本店 料理長 松本直樹

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