ブログ銀座店

2019.10.2

幽庵焼きと西京焼きの違いについて

幽庵焼き(ゆうあんやき)は、「幽安焼き」や「柚庵焼き」そして「祐庵焼き」とも表記される焼き物のお料理の一つです。しかし、幽庵焼きと似た焼き物のお料理に「西京焼き」があり、これらの2つは混同されがちです。みなさんは、幽庵焼きと西京焼きの違いをご存知でしょうか?

本日は、幽庵焼きについてお話させていただきたいと思います。

幽庵焼きとは?西京焼きとの違い

幽庵焼き
幽庵焼きとは、「幽庵地」と呼ばれている漬けダレ魚を漬けてから焼いたお料理です。幽庵地とは、酒と醤油、味醂を同じ分量で合わせ、そこへ柚子や酢だち、カボスと言った柑橘類の輪切りを加えた漬けダレのことです。柑橘系の香りがよく、さわやかな風味を味わえるのが特徴で、甘鯛や鮭、鰆、魳などを用います。
ちなみに、幽庵焼きのはじまりは江戸時代にさかのぼり、茶人であり食通でもあった北村祐庵によって創案されたのだそうです。

そして、西京焼きとは西京味噌を用いて調理される焼きものです。西京味噌とは、京都で作られる甘みのある味噌で、西京焼きを作る際は、西京味噌に酒や味醂を加えて伸ばしてから使用されます。つまり、西京焼きは、西京味噌に酒や味醂を加えた漬け床に魚を漬けこみ、焼いたお料理なのです。西京味噌に魚を漬けこむ期間は、だいたい1日~7日程度で、鰆や鮭、銀鱈などを使用します。
味噌を用いている西京焼きは、調理の際に焦げやすいので、火加減に注意するのがポイントです。

幽庵焼きを美味しく作るポイント

サケの切り身
では、ここからは幽庵焼きを美味しく作るポイントをご紹介していきたいと思います。
西京焼きと同様に、醤油、みりん、酒を混ぜ合わせた濃い漬けダレをそのまま使用すると、焼く際に焦げやすくなってしまいますし、味も辛くなってしまいます。ですので、焦げにくくしてマイルドな程よい味にするためには、漬けダレに少量の水を加えるのがおすすめです。漬けダレを薄めるために加える水の量は、醤油、みりん、酒を合わせた分量の3倍程度がちょうど良いと思います。
また、魚を漬けダレに漬けておく時間は1時間程度が目安ですが、あらかじめ漬けダレの濃度を薄めておけば、それ以上漬けていても辛くなってしまう心配はありません。

和食の定番とも言える魚の焼き物は、ご家庭の食卓に並ぶことも多いのではと思います。ぜひ、ご家庭でも幽庵焼きを召し上がって見られてはいかがでしょうか。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。

ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。

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