ブログ銀座店

2018.2.24

幕の内の意味

「幕の内弁当」と言えば、誰もが食べたことのあるお弁当の定番ですが、なぜ「幕の内」と呼ばれているのかご存知でしょうか?その由来はさまざまですが、いずれも遠く昔にさかのぼるようです。

本日は、幕の内についてお話させていただきたいと思います。

幕の内とは

幕の内弁当
幕の内弁当の「幕」の文字は、元々は戦場の陣営の幕を意味するものだとされています。このことから、「幕の内」と言う時は、野戦弁当のことを意味してたようです。
しかし、当時の幕の内弁当は、武士が短時間で満腹になることが目的の、ごま塩を振りかけた程度の握り飯でしかなかったそうです。
それが現在のようなお弁当の形になったのは、庶民の文化が栄えた江戸の後期です。「幕」の文字が芝居の「幕」と重なったためなのか、芝居見物のときに食べる弁当として使われるようになったのです。この時代には、まだたまご焼きやかまぼこ、魚料理などは大変なご馳走であったため、幕の内弁当はそんなご馳走が詰まった夢のようなお弁当として親しまれてきたようです。

現在では、お弁当の定番として親しまれている幕の内弁当ですが、代わり映えのない味に飽きてしまっている方もいるかもしれませんね。そう感じた時は、芝居を楽しみにご馳走を頬張る江戸の人々の息を感じながら、頬張ってみましょう。きっと、その思いによって味わいも変わってくるはずです。

「幕の内弁当」という名の由来

幕の内弁当とは、「外出先で食べるために、容器に入れて持ち歩く食物や容器そのもの」を指します。
「幕の内」とは、芝居の際に張られる幕の内側や、幕間を意味していますが、「幕の内弁当」の名前の由来に関しては諸説あるようです。
弁当は、芝居の幕の内(合い間)に観客が食べるものなので、いつしか「幕の内弁当」と呼ばれるようになったとされているのです。

また、「幕の内弁当」という名前の由来は、「幕の内側で役者が食べるから」とする説も存在します。
つまり、幕と幕の間の時間を利用して、役者が食べたということです。

さらに、相撲取りの小結が幕の内力士であることから「小さなおむすび」の入っている弁当を「幕の内弁当」と呼ぶようになったとする説もあります。

加えて、江戸芳町の「万久(まく)」が売り出していたことに由来するとの説や、戦陣の幕の内で食べた携行食に起源を求める説など、「幕の内弁当」という名の由来はさまざまです。

「幕の内弁当」の中身

幕の内弁当
「幕の内弁当」のご飯は一般に白飯で、炊き込みご飯やまぜご飯などを使ったものを幕の内弁当に分類するかどうかについては説が分かれているようです。本来の幕の内は、ご飯は俵型のおにぎりにされて詰められていて、胡麻を散らし、梅干をのせたものだとされていて、これは握り飯の名残であるといわれています。
ただし、現在の幕の内弁当では実際に個別のおにぎりが詰められていることは少なく、型押しによって俵型に見せていることが多いです。そのほかには、白飯の上に黒胡麻や海苔、佃煮などを散らしたものもあります。

幕の内弁当のおかずは、汁気のないものを少しずついろいろな種類を詰め合わせるのが一般的です。特に、焼き魚や玉子焼き、蒲鉾、揚げ物、漬物、煮物は、ほとんどの幕の内弁当に入れられており、ご存知通り幕の内弁当の代表的なおかずです。「弁当」という性格上、数時間で痛むことが避けられている一方で、全般的に高カロリーで脂質・塩分が多く、野菜類にも乏しいので、最近では低カロリーで栄養バランスを考慮した幕の内弁当も登場しています。

 

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。

 

皆様のご来店心よりお待ちしております。

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