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でんすけスイカをご存知でしょうか?
夏に旬を迎えるスイカは、日本の夏を代表する果物で、蒸し暑い日に食べる良く冷えたスイカは、格別ですよね。そんな身近な果物であるスイカというと、多くの方は緑色に黒の模様を思い浮かべるかと思いますが、北海道で生産されている「でんすけスイカ」は一般的なスイカとはまず、見た目が異なります。
本日は、そんな北海道で生産されている「でんすけスイカ」についてお話させていただきたいと思います。
スイカの特徴
まずは、一般的なスイカについてお話しましょう。
スイカの葉は、切込みが深く丸みを帯びた形が特徴で、葉身は約25cmほどです。また、多くの方がご存知のように、つる性の植物です。
一般的なスイカの表面には、緑色に深緑色の縦縞が入っていますが、薄緑色のものや黒に近い深緑色のものなど、ちょっとめずらしい品種のスイカもあるのです。
日本でよく見るまん丸な玉形の他にも、楕円形の品種もあり欧米では楕円形のスイカが主流となっています。
日本では、昭和初期頃に縦縞模様の品種が広まりました。ほとんどが水分である果肉の色は、赤もしくは黄色で、大玉の品種の糖度 は、11 – 13度程度で、果実中心部分と種子周辺の果肉の糖度が最も高いようです。
スイカには様々な食べ方があり、薄切りにしたり、小片に切ったりし、お好みによって塩を少し振りかけて食べると、スイカの甘みが際立ちます。
ところで、スイカの果肉及び果汁を加熱濃縮して、西瓜糖(すいかとう)と呼ばれる食品をご存知でしょうか?ジャム状の食品で、砂糖は加えられていませんが、スイカ自体の糖分によって優しい甘味があります。ジャムや甘味料の代わりとしても用いられますが、健康食品として用いられる事も多くあるようです。
他にも、スイカは盛岡冷麺のトッピングとして用いられたり、イスラエルではブルガリアチーズを添えて食べられているそうですね。ギリシャでは、名産品の酒であるウゾを注いで食べる伝統があります。
でんすけスイカ
「でんすけスイカ」は、北海道上川郡当麻町で生産されている、北海道を代表するスイカです。
毎年、でんすけスイカは「夕張メロン」や「らいでん西瓜」などと共に、多くのメディアで取り上げられ、北海道民に初夏の風物詩として認知されています。
でんすけスイカの一番の特徴としては、果皮は暗緑色~黒色で縞模様がないという点です。重さは大玉サイズで約6~8㎏、果肉は赤肉で糖度が高いということから、人気の高いスイカの一つです。真っ黒な見た目が最大の特徴であるでんすけスイカは、贈答品としての知名度も高く、全国各地に出荷されています。
この変わった名称「でんすけ」とは、当時の喜劇俳優であった大宮敏充が演じたキャラクター「大宮デン助」と、水田の転作が始まる時代でもあったことから、「田を助ける(田助)」の二つの由来があるそうです。
ご存知の方も多いかと思いますが、近年では札幌市中央卸売市場に出荷されたスイカは、毎年初競りで高額で取引されます。2007年(平成19年)に丸果旭川青果卸売市場で取引されたスイカが過去最高額で、なんと1玉65万円と驚きの価格でした。この札幌中央卸売市場で落札されたスイカは、東京の百貨店・伊勢丹で店頭販売されたのですが、同百貨店が落札したのはこの一度きりではなく、過去何度も落札しているとのことです。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。
皆様のご来店心よりお待ちしております。