ブログ赤坂店

2019.5.29

読めますか?強肴、箸休、温物

「強肴」、「箸休」、「温物」。あまり見慣れない言葉かもしれませんが、会席料理ではお馴染みのお料理なのです。会席料理と言うと決まりごとが厳しいようなイメージを持っているかもしれませんが、そこにはお客様をもてなすという心と、日本料理の魅力が詰まっているのです。

本日は、「強肴、箸休、温物」についてお話させていただきたいと思います。

強肴とは

会席料理
「強肴」の読み方は、「しいざかな」です。
懐石料理の献立の一つで、「強いてもう一品すすめる肴」と言うことを意味する言葉です。
一汁三菜など後に亭主がお客さんにすすめる料理で、具体的にはあえ物や揚げ物などのことを指します。「しいざかな」とはいっても、決して「魚」に限られたものではなく、お酒に合う珍味などといった「酒の肴」ということです。

強肴には様々な呼ばれ方があり、「進肴(すすめさかな)」や「追肴(おいざかな)」など、流儀によっても異なるようです。

箸休とは

「箸休」の読み方は「はしやすめ」です。これは読めるという方が多いのではないでしょうか。箸休とは、食事の途中でちょっとつまむおかずのことで、気分転換や味覚を新鮮にする意味を持っています。小鉢や小皿に盛りつけされている場合が多いですよね。
日本料理の形態としては、メインとなるお料理の間に出される小皿料理を意味し、その前後に出されるお料理をより楽しむために出されます。
酢の物やお吸い物、漬け物などというようなさっぱりとした味わいのものや淡い風味のお料理が一般的です。コース料理においては脇役的な存在ですが、主体となるメインのお料理を堪能するために欠かせない名わき役なのです。

温物とは

会席料理
「温物」の読み方は、「あつもの」もしくは「ぬくもの」です。
文字通り、「熱いもの」と言う意味で、具体的には、蒸し物や炊き合わせなど、野菜を使った温かく汁気のあるお料理を指します。
日本料理におけるコース料理の中盤に出されるお料理で、一汁三菜の一つでもあります。さまざまな食材や調理方法を用いて作られる日本料理の中でも、特に温物は料理人の高い技術が求められる繊細なお料理なのです。

料理人自慢のお料理をただただ堪能するのもいいですが、会席料理に関する知識を持つことによって、また違う角度で楽しむことができます。
会席料理を召し上がる際には、今回のお話を思い出していただけたら幸いです。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。
是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。

皆様のご来店心よりお待ちしております。

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