ブログ赤坂店
菱蟹はご存知でしょうか
菱蟹と言う蟹を、ご存知でしょうか?秋~冬にかけての時期に旬を迎える菱蟹は、美しい見た目と抜群のおいしさで、昔から親しまれてきた食材の一つです。
さて、本日は今が旬の菱蟹についてお話させていただきます。
菱蟹とは
「菱蟹」という名前のカニを、ご存知でしょうか?
菱蟹は「渡り蟹」とも呼ばれているカニのことで、本来の標準和名はガザミです。
その名前は、ボートの櫂のような第5脚を上手に操って泳いで、遠くまで移動することが由来となっているとされています。しかし、「菱蟹」とも呼ばれている理由は、その独特な形にあるようです。
菱蟹の特徴
菱蟹の甲幅は15cmを超える比較的大型のカニで、オスがメスより大きく成長するのが特徴です。甲羅の背面は黄褐色をしていますが、甲羅の後半部分や鋏脚、脚などは青みがかった色をして、さらに白い水玉模様があります。これらは、敵や獲物の目をあざむく保護色となっているのだそうです。
菱蟹の甲羅は横長の六角形で、前縁には細かいとげが並び、左右には大きなとげが突き出しています。鋏脚にはたくさんのとげがあり、はさむ力も強いため、扱う際には注意しましょう。第2脚~第4脚までは一般的な普通のカニと同じですが、第5脚は脚の先が平たく変形した「遊泳脚」となっています。菱蟹は、この遊泳脚を使って海中をすばやく泳ぐのだそうです。
北海道から台湾まで広い地域に生息し、比較的波が穏やかなで、水深30mほどまでの砂泥底に多く生息しているのだそうです。そのため、敵が来ると泳いで逃げるか、砂にもぐって目だけを砂の上に出してじっとしていることもあるのです。菱蟹は海藻なども食べるのですが、肉食性が強いため、小魚やゴカイ、貝類などといった小動物も捕食しています。
菱蟹は大型で美味しいカニですので、古くから食用として多く漁獲されてきました。現在でも有名な産地が各地にあり、これらの地域では種苗放流も盛んにおこなわれています。
菱蟹の旬
菱蟹は、全体的に暗褐色をしていますが、ハサミや甲羅の端々には濃い紅や白い斑点があり、脚の節にはうっすらと青も混じった美しい蟹です。
ズワイガニやタラバガニ、毛ガニなどといった他の種類のカニは、脚の肉を食べるのが一般的ですが、ワタリガニの脚には身があまりないため、脚の付根の肉を食べます。白く美しい身は、二杯酢につけて食べるのがおすすめです。
菱蟹の漁期は、晩春~初冬までとなっており、旬の時期はは秋~冬です。ただし、温暖な西日本の地域では真冬でも漁獲することができます。
蟹肉やカニミソはもちろん、メスの内子も食用とすることができます。特に、秋~冬の時期に卵巣を持ったメスは、格段に美味となっているのです。
活き締めの方法とは
一般的に、蟹は活きたまま熱湯でゆでようとすると、暴れるため、ハサミや脚がバラバラになってしまう場合があります。ですので、ご家庭で茹でる際には、事前に活き締めを行いましょう。
活き締めの方法は、いくつかあります。
■水の中に10分浸す(氷:水=6:4)
■カニのクチにアイスピックなど、鋭利なもので一気に突き刺す。
■カニをそのまま冷凍庫に30分入れておく
もし難しい場合には、お店で行ってもらうこともできます。
是非、機会があったらみなさまも美味しくいただいでください。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。
是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。
皆様のご来店心よりお待ちしております。