ブログ赤坂店

2017.12.1

ニシンの時期がやってまいりました

ニシンは、焼き魚やフライなど、さまざまなお料理に使用することができる魚ですが、現在のように輸送網が発達していなく、冷蔵や冷凍の技術がなかった時代には、当時の人々の知恵が存分に生かされていたそうです。

本日は、鰊についてお話させていただきたいと思います。

ニシンの特徴

ニシン
ニシンは、細長い体が特徴で、体長は30~35cmほどの大きさの魚で、春になると産卵のため、北海道沿岸に現れます。
主に、動物性プランクトンやオキアミ類を捕食しているニシンは、回遊魚でありますが、再び同じ海域に戻って産卵する性質があります。
タイセイヨウニシンが外洋水に近い塩分濃度が高く水温が高い水深10〜200mの砂地や石、岩に産卵するのに対し、太平洋に生息している個体群は、タイセイヨウニシンと比較すると、低い塩分で低水温域の潮間帯に分布する水性植物に産卵を行うようです。
ニシンの産卵期は春のみで、水深 1m 以下の浅い海で行われます。

 

食材としての利用

ニシンは、産卵期である春~初夏にかけての時期に脂が多くのってきます。
シンプルな塩焼きをはじめとして、フライやマリネにするのもおすすめです。また、身欠きニシンや燻製、コンブで巻いて煮締めた「こぶ巻き」などの加工品でも、ニシンのおいしさを楽しむことができます。また、ニシンの卵の塩蔵品である数の子は、新鮮なものであれば刺身でも食べることができるのです。

江戸時代~明治時代には、北海道の日本海沿岸で生産された鰊粕が本州へ移出され、菜種、藍、綿花などの商品作物の栽培に欠かせない高窒素肥料の金肥のひとつとして販売されていました。しかし、生産する際には大量の薪を必要であるため、生産地では森林破壊が進んだ背景もあったのだそうです。

現在のように、冷凍や冷蔵技術、輸送手段が発達していなかった時代の人々にとって、身欠きニシンは非常に重要な食材でした。ちなみに、京都名物の一つとして「にしん料理」があるのも、このような理由からなのです。

 

ニシンの栄養価

ニシン
ニシンには多くの脂質が含まれていると同時に、カルシウムや鉄分といったミネラルや、ビタミンA・B2・D・Eなどのビタミン類も豊富な魚です。
特に、皮膚の老化予防に効果のあるビタミンEを豊富に含んでいるので、老化防止はもちろん肥満の予防や改善にも効果があると言われています。
また、私たちの身体は、健康に良い脂肪をとればとるほど、抗酸化作用を持つビタミンEが必要となるのですが、ビタミンEを多く含んでいる卵をたっぷり持ったニシンは、老化防止にも役立つのです。

ニシンを購入する際は、冷凍品である場合は身くずれのないものを選びましょう。生鮮ものである場合は、青々とした光があり、腹が切れていないものがおすすめです。そして、身欠きニシンは油焼けしていないものを選ぶのがいいでしょう。

 

是非ご家庭でも、ニシンを使った料理をお召し上がりになってみてはいかがでしょうか。
豊富な栄養素を含んでいると同時に、様々な料理に用いることができるニシンは、体の調子を整えてくれるでしょう。

 

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。

 

皆様のご来店心よりお待ちしております。

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