ブログ赤坂店
京都について ~瓢喜赤坂店 料理長石田が語る~
私、瓢喜 赤坂店の料理長を務めさせて頂いております石田と申します。
まさに光陰矢の如し。時の流れるのは早いものでして、もう2016年12月も終わろうとしております。
さて、今回は1000年の都「京都」についてお話しさせて頂きたいと存じます。ぜひ皆様も機会がございましたら京都に足を運んでみてください。京都の街は、古き良きを守りつつも新しい文化を取り入れるような印象がございます。
【京都の年間行事】
まず、京都の主な一年の流れですが、1月に約30の行事がございます。十日ゑびす大祭、かるた始め式、初天神などですが、私自身、関西に住んでおりました時は、商売繁盛のいみを込めまして十日ゑびす大祭には足を運んでおりました。そして2月には節分、梅花祭などがございます。節分の時分には店で恵方巻を500本ほど朝早くから仕込んだ記憶がございます。3月には京都マラソン、十三参り、はねず踊り。4月には都踊り、京おどり、さくら祭。5月には鴨川おどり、鴨川納涼床、三船才。6月には八坂神社例祭、水無月祭。7月には全国的に有名な祇園祭がございます。京都のお祭りと言えば真っ先に頭に思い浮かぶのがこの祇園祭だと思います。始まったのはおよそ1100年前。ちなみに祇園祭の期間は胡瓜を食べないという風習が伝えられております。それは胡瓜の輪が祇園の紋に似ていることから縁起が悪いとされているからです。約1か月に渡り行われる行事となりますが私も何度か、行った経験がございます。この頃になるとやはり京都といえば鱧ではないでしょうか。9月には重陽祭。10月には人形供養祭、二十日ゑびす。11月には祇園踊り、嵐山紅葉祭。12月には京都中央市場秋祭、終い天神、おけら参り、などがございます。このように年間を通してみても非常に行事が多いのが京都ならではと言えるかと思います。
【京都の名所】
そして京都と言えば観光地。たくさんのお寺が多いことでも知られますが、清水寺は私も何度か紅葉シーズンには足を運んだことがございます。夜のライトアップされた紅葉は圧巻の美しさだと記憶しております。その他伏見稲荷大社、金閣寺、銀閣寺は修学旅行で行ったことがございます。二条城、三十三間堂、龍安寺、天龍寺、南禅寺、東寺、高台寺、禅林寺、醍醐寺、建仁寺、大徳寺、などまだまだございます。他にも京都タワー、京都水族館、京都駅ビル、桂離宮、映画村、平安神宮、哲学の道、八坂神社、円山公園、鴨川、錦市場、平等院などがございます。これだけの観光地があるだけに、外国からの観光客も増える一方かと思います。日本料理のジャンルでも日本を代表する名店が数多く並ぶのも京都ならではかと思います。
【京都の歴史】
京都の歴史についてですが、名前の由来は古くはしばしば中国王朝の都となった洛陽をもとに、京洛、洛中、洛陽など言われたとあります。元々は平安京を東西に分割し、西側(右京)を長安、東側(左京)を洛陽と呼んでおりました。ところが右京(長安)側は湿地帯が多かったことなどから程なくすたれ、市街地は実質的に左京(洛陽)だけとなりました。そのため京都を洛陽と呼ぶようになりました。京の都を上がる事を上京、上洛という。現在でも京都以外の地方から京都へ行くことを上洛する、入洛するという事があるようです。京都に都が移された時期ですが、794年の10月22日だそうです。桓武天皇が長岡の都を10年で捨て、山背国葛野郡(現在は京都市)に都を移しました。永遠の平和を祈って平安京と名づけました。その後、東京に1869年に都が移されるまで約1100年間栄えました。戦国時代の京都ですが応仁の乱で市街地、特に北側の大半が焼失しました。その後もたびたび戦乱に巻き込まれました。この頃京都は上京と下京に分かれ、それぞれ溝によって囲まれていました。その間ははたけになっていたと言われ、室町通でかろうじてつないでおりました。中世史家の瀬田勝哉は、応仁の乱以前の京都は激しい人口の増加によって絶えず膨張し輪郭と構造が掴みにくいが、応仁の乱を境として都市の枠組みが明確になり、内と外がはっきりとした都市となったとあります。
【京都の名産品】
京都の名産品と言えば、京水菜、九条葱、伏見とうがらし、賀茂ナス、紫ずきん、海老芋、堀川牛蒡、聖護院大根、聖護院蕪などがあります。さて、すっかり寒くなり食材もおいしくなってくる時を迎えましたね。
当店では旬の食材を揃え日々お客様の「おいしい」のために精進する日々でございます。師走を迎え、皆様もお忙しいこととは思いますが、当店にお越しいただけることを心よりお待ち申し上げております。
瓢喜赤坂店 料理長 石田龍太郎